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「クリストフ・トラックスラーという人」

初めてクリストフ・トラックスラー氏とお会いした時、最初に感じたのは「穏やかな人だ」という印象でした。
世界各地で演奏活動を続ける国際的なピアニストでありながら、その姿には気負いがありません。
むしろ、誰に対しても自然体で接し、相手の話を丁寧に聞く姿勢が印象的でした。
演奏家として高い評価を受ける人ほど、人としての謙虚さを持ち続けている。
私はこれまで多くの音楽家と接する中で、そのことを何度も感じてきました。
クリストフ氏も、その一人です。
もちろん、舞台に立てば表情は一変します。
作品に深く向き合い、一音一音に意味を込めて演奏する姿には、静かな集中力があります。
しかし、終演後には柔らかな笑顔でお客様と言葉を交わし、写真撮影やサインにも誠実に応じてくださいます。
その姿勢は、音楽を届けるだけではなく、人との出会いも大切にしていることの表れなのだと思います。
今回のジャパンツアーでは、演奏だけでなく、交流の時間もご用意しています。
演奏家を遠い存在としてではなく、一人の人間として知っていただくことで、音楽はさらに身近なものになると私は信じています。
素晴らしい演奏には、素晴らしい人柄があります。
9月、その魅力をぜひ会場で感じていただければ幸いです。

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