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「真実のえほん」もしこの世に闇がいなかったら - 生きづらさを抱えた全ての人に贈る小さな絵本

絵本本編


この絵本の言葉(詩)

もしこの世に闇がいなかったら
あの戦争はなかった
あの犯罪もなかった
あの不幸もなかった
『光』という概念すらなかった
だから区別も対立も必要なかった

けど代わりに
あの発明はなかった
あの芸術もなかった
あの仕事も未完のままだった
そして混沌すら生まれず
世界は繁栄をなくして消滅してた

でも本当はね
そんなことは全部どうでもいい
そんなこと抜きにして一番重要なのは
誰も闇にならずに済んだってこと
なぜなら全ての苦しみは
闇の内なる苦しみに端を発しているから

だって
闇は愛されない
自分自身にさえ愛されない
なぜって
闇は闇
光は聖なる光
なぜって
やみはヤミ
ひかりはセイナルヒカリ
なぜって
今日は光の日
明日も光の日
なぜって
闇は光が好き
光も光が好き

理由は簡単
闇は醜いから
美しくないから
光が綺麗なわけじゃない
闇が汚すぎるだけ
光が良いわけじゃない
闇が悪すぎるだけ

そういつだって
闇は光の引き立て役
陽に対する陰
正に対する負
善に対する悪
希望に対する絶望
全ては二つから始まる……

そうだから
闇じゃだめ
闇はいらないんだ
もしそれでも世界を存続させたいなら
光だけの世界があればいい
とにかく闇はいらないんだ
闇は苦しいから悲しいから
闇は辛いから痛いから

もしこの世に闇がいなかったら
僕も君もこんなに泣かずに済んだから……
人知れず泣かずに済んだから……
終わりを考えずに済んだから……
もし、この世に闇がいなかったら……

お終いに

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
絵本本編のあとがきでも書きましたが、この絵本の解釈に正解はなく、読み手の方が感じてくださったことが全てになります。
願わくば、この本があなたの心に残る作品でありますように……


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