見出し画像

ショートショート_ 縁日

コーヒーに懲りそうになったこともあったが、凝らずにここまで来ている。

それよりもお酒を好んで飲むので、コーヒーまでは手が回らなかった。

だが、M(注1)が学生時代にスターバックスにバイトに行くようになり、毎週、ほんの少しコーヒー豆を持って帰ってくるようになり、また、懲りそうになった。

だが、それも中途半端に終わった。

午後の、ちょっとゆっくりしたいとき。コーヒーが欲しくなる。

Mは、こういうのだ。

「コーヒーの味なんて分からないくせに」

確かに、わからない。

でも、わからないからこそ凝りたくなるのである。


そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「コーヒーに」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。


そして、田原にかさんからのお題は…。

表のお題が【十中八九七五三】で。裏のお題が【ライフハック大誤算】|д゚)チラッ ということだ。


また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。

今週のお題は、「文学全集」というテーマで、作品を投稿してみませんか?ということで。

これは、来週も続くお題である。

今回は、お題を文中に入れることにしよう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、「荒技師あらわざし」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。


うむ……。そうだな。



3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。

また、今回は、歩行者bさんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。

「シロクマ文芸部・コーヒーに」で検索して飛んで来ました。

歩行者Bさん、コメント欄ではお久し振りです。コメント欄に、シロクマ感想文をほんの少し、残したいと思います。

コーヒー。なぜか、私の中では、秋の匂いになっています。コーヒーの香り。

ちょっとした息抜きにコーヒーをゆっくりと楽しむと、なんだか希望の欠片が心の中に沸いてくるような気がします。あれ、なんなんでしょうね。気分転換というよりも、開き直りというか、もっと心の奥底のもののように思います。

コーヒーとプリン。絶妙なコンビネーションだと思います。私は、このコンビネーションが好きで。スプーンでは、まず真ん中に、くるりと丸を描いてくり抜きます。そして今宵の月に祈ります。

家内が今日からまた、家を暫く空けます。ももを剥きつつ思い出そうかなんて思ったりしましたが。ひとりで桃を食べるのも少し贅沢な感じがしたので、今宵はコーヒーとプリンのコンビネーションで、夜を過ごそうと思います。

秋の夜長に、良い詩、歌、句を、ありがとうございます。


今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。


心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。

そうだ、今週は5重の荒技だ。


うむ。


これで何週間だろうか。もう、2年をとうとう超えて3年目3ヶ月に突入している。


まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、つぶやいた。

まるで、悪ガキそのものだな。


まあな。


なんのはなしですか。

荒技、まだやるのかって、やりますよ……また……


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 縁日」約410字を、どうぞ。


コーヒーにミルクを入れようかと窓辺に立った泉は、参道を慌てて走って登っている親子三人を見かけた。



泉も涼も、大学時代は文芸部だった。

五年に一度の行事、今年は歴代の秀作で文学全集を編纂する当たり年で。後輩達とクラブハウスにいたのである。

親子は、きちんとした格好をしている。

少し聞こえて来た会話内容から推測するに、予約でネット祈祷を申し込んだつもりが、リアルのご祈祷だったようで、タイパが侭ならなくなったようだった。



少し微笑ましく見ていたが。鳥居に不穏な気配がした。

怪人だ。

泉は直ぐにE(注)を作動させ、瞬間移動で臨場した。





怪人と対峙したが、もうそろそろあの親子が来る。時間がない。一撃必殺の踵落としを食らわした。

怪人を確保。間髪入れずにEを使用して本部に移送。また瞬時に戻ると、親子は無事に本堂へと通されたところだった。

その様子を確認し、泉は踵を返して、ゆっくりとクラブハウスへと戻った。


縁日が出ていて。



晴れた賑やかな祝日だった。

(注) E(イー)— 「空間・時空・瞬間移動装置」のこと。泉の父が設計開発し、財前がツールとして最終形に仕立てた。Eは正式名称ではなく、開発者の頭文字から取られたコード名である。


《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。

ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。

小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良い、“匂わせる”のだという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。

しかし、方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。

たらはかにさんのお題については、今日も、ここに、お節介な解説を入れてみようと思います。

ですが。

この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑



①表のお題が【十中八九七五三】→親子3人が、参道をきちんとした身なりで登っている。これは、きっと(十中八九)七五三だろう。

②裏のお題【ライフハック大誤算】|д゚)チラッ→  ネット祈祷でタイパをあげるが最近のライフハックのひとつ(本当か?)だが、リアルのご祈祷予約だったので大誤算



今回の荒技も、淡々と書き、お題も淡々と入れ込みました。五重の荒技、難しいです。とても。



ちなみに今回のカバー画像は、「千歳飴」で検索して選びました。




それにしても荒技。やはり難しいです。時間もかかりますし。苦行です。笑

荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。

そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。

先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。



昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。





これで、いいのだ。

荒技、また、チャレンジしようか……


(注1)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。


縁日、七五三、なぜか縁遠いって、話  笑







いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集