リキ日記_行ってまいります
ハリネズミの飼育者のことを、世間では、「ハリ飼い」というらしい。私は、その、ハリ飼いの中でも、素人のままだった。
我が家のハリネズミの名前は、リキといった。
そうなのだ。私は、リキと共に4年も共に暮らしたのに。ハリネズミについて、人に語れるほどのものは、私には何も無い。
リキが、5月22日木曜日の夜、静かに旅立ってから、早くも2週間以上が経った。
リキのゲージは、まだ、リキが旅立ったときのまま残されていている。
毎朝、家を出るとき。ケージの上にリキの骨壺と写真が置かれていて。そっと手を添えてから、リキに、行ってまいりますと言って、家を出る。
家内も、そうしている。
2人とも、今までの習慣、そのまんまだ。
リキロスで。最近、家事をまともにしていない。本来は私がやるべきところだが。家内が、大部分、やってくれている。
私がやっているのは、ゴミ捨てくらいで。これじゃいかんとは思っているのだが、なかなか踏ん切りがつかなくて、早くにお酒を飲んで寝てしまう。
このように、まだリキロスから抜け出してはおりませんが。
リキがあの小さな身体を奮い立たせて教えてくれた、「生きる」ということの意味を噛み締めて、家内も子供たちも、私も、生きていこうと思います。


※コリキの顔は一円玉よりも少し小さいくらいの大きさです
ミニチュア生け花の会は、現在、37名です。
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家内がまた、こんなことを言い出した。
リキに時間がかからなくなった分、マッサージしようか。
……。
なんのはなしですか。

そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、リキのことを祈りつつ。倍マッサー(注1)しようか。
………。
マッサージをすると、どんなときも家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

