ショートショート_ 大団円
青い雨。青い雨とは、何だろうと思った。
「水色の雨」という歌謡曲を思い出す。歌っていたのは、八神純子だ。
なかなか切ない歌詞だったように思う。
後述するが、今回の「シロクマ感想文」は、涼夕璃さんの詩の感想文なのだが、ぼんやりと感想を書いたので、私のただの妄想になった。
それもそのはず。
「青い雨」というのは、夏の季語「青雨」の崩しだろうと涼夕璃さんは、おっしゃり。はたと思い返してみると、小牧幸助さんは、恐らくその気持ちで「青い雨」をお題にしただろうと思い至った。
詩、歌、俳句、和歌。
私は、そもそも読み専であるし。身辺雑記ばかり書いている身で。創作とか、その中でも詩歌というものは、まともに詠めたためしがない。
そうか、季語か。教養や、その根源たる興味の欠如というものは、なかなか厄介なものだと、少し、項垂れたのである。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「青い雨」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【最低二万里】で。裏のお題が【たいてい序盤に】|д゚)チラッ ということだ。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。今回は、青ブラ文学部で、お題が出ている。先週も、ちゃんと青ブラ文学部でお題が出ていたにも関わらず、見落としていてエントリーできなかった。
ここのところ、すでに創作大賞の募集期間に入り、しばらくは続くということで、期限のない「青ブラアンケート」が出ている。
また、先週の「青ブラ文学部」の裏のお題が「知られざる名曲」ということで出ていて。これも期限がないという。今後も、折に触れて使えそうだ。また、次に使おう。有難い。
今回は、「青ブラ文学部」のお題を、表裏ともに本文に埋め込むということにしよう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、涼夕璃さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
今週も、「シロクマ文芸部・水曜日」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」をほんの少し、コメントにて残した。
青い雨は、どんな雨なのだろうと思った。
恋いこがれる雨なのだろうか。ただ、切望するあまり、焦燥感や不安に駆られる雨なのだろうか。だからこそ、恋いこがれるのだろうか。
梅雨の時期。よく考えるのが、ジメジメして、晴れ間がなくて雨ばかりで憂鬱な季節。激しい雨が降り続き、災害が起こりやすい時期。こういうことが先行するが。空梅雨は、深刻な水不足や不作に繋がり。だからこそ、雨乞いなどもあるのだろう。
何事もバランスが大事なのでしょうけれど、天気だけは人の意のままにならず。ただ、祈るしかないのかも知れない。
青い雨。なんだか、そんなこんなを考えてしまった。
もうすぐセミが鳴き始める。また夏が、やって来る。いや、もう、夏なのだ。
そう考えると、蝉の声は、夏を過ごし秋へと送る声なのかも知れないなどと思うのである。
と、書いたのだが。
冒頭にも書いたように。涼夕璃さんから、コメント欄でやんわりと「青い雨」は、夏の季語「青雨」の崩しだろうと教えて貰った。
なるほど、小牧幸助さんなら、そうなのだろうと合点がいき。調べてみると、「青雨(せいう)」は、確かに夏の季語だった。
青雨は、梅雨の時期の静かな雨。梅雨は、季節を全体を現し、長雨。麦雨は、麦の実る五月の雨。五月雨は五月の長雨。
雨にも色々な表現があり。それぞれ、情緒を含んだ季語にもなっている。
詩歌は、形式よりも何よりも、情緒を表現していて。言わば、心そのものなのであろう。
詩歌を詠めない、読めないという私のような者は、心持ちが分からぬ、粗忽者なのだろう。
涼夕璃さんのように、コメント欄に現れた粗忽者に、優しく和やかに声掛けできる人に、いつか、なりたいものだと思った。
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部の裏表のお題。5ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、6重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
そうだ、今週は6重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。そろそろ7月で2年になろうとしている。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 大団円」約410字を、どうぞ。

青い雨が振る午後。久しぶりの親子の対面となった。
娘のカンナは、自らを売り込んで財前の研究所に来た。それを知り、父のヤスリが追いかけてきた。
「お父さん、なぜここにいるの!もう独立宣言したのよ。気持ちは、少なくとも地球2周分でも離れていたいくらいよ!」
「カンナよ。人間の世界は、我々にとっては住み辛い。身体にも悪い」
「好んでここに来たのよ!勝手に不健康でいさせてよ!」
そこに立ち会った涼と泉と財前。そして、蘭。
最初に口を開いたのは、財前だった。
「まあ、お二人とも。これでも食べて落ち着いてください」
差し出したのは、ミニチュアの絵皿に乗せたハチミツだった。
親子喧嘩は、一時停戦となり。
二人は黙って皿を抱え。長い時間をかけて味わい。暫くの沈黙が流れた。
「私が悪かった」
二人同時に、しかも同じ言葉を発した。
「ハッピーアイスクリーム!」
そう言ったのは蘭だった。
みんなで大笑いになった。
大団円とは、だいたい不穏な空気から始まるものだ。

《余滴》
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としている。
小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのだが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良いのである。
私は、この流儀に沿って書いているつもりなのだ。あくまでも。
だが方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいて。
たらはかにさんのお題については、今日は、ここに解説を入れてみようと思う。
だが。
この解説ついての一切の苦情は受け付けない。なぜならば、これこそが、「荒技」だからである。笑
《表裏お題解説》
① お題【最低二万里】
一里とは、日本では3,927㎞。約4kmである。地球一周は、40,075㎞。約4万㎞。二万里は、約8万㎞。地球二周で、約8万㎞。つまり、「少なくとも二万里」は、最低二万里ということ。
② 裏お題【たいてい序盤に】|д゚)チラッ
良き大団円は、たいてい序盤は揉め事やこんなんの最中にある。それが大転換して、不穏な空気から一気に脱してみんなが笑えるようになるハッピーエンドが、良いのである。ちなみに、大団円→良き終焉→幸福な終わり方→ハッピーエンドと、ハッピーアイスクリームも、掛けているつもりなのだが……。
なんだか、私は、まだまだ甘い。甘甘である。匂わせる?いや、今日も、あまりにも直接的に書きすぎた。私には修行が、全く足りないのは、紛れもない事実である。
そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。



