ショートショート_妖怪美
マフラーに変えて、私は、数年前からネックウォーマーを使っている。
好きなのは、マフラーなのだ。
だが、カバンに入れやすいなどの携帯性を考えると、ネックウォーマーを選択したのである。
あれだけ夏の猛暑が厳しく。秋にも暑い日々が続いたのに、ほんの2週間くらい前から、厳しい冬の寒さが空を覆っている。
明日も朝は、厳しい寒さだと言う。明日の朝のために、また、手袋とネックウォーマーを通勤リュックの一番上に置いておこう。
そんな日曜日の夜に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「マフラーに」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【忘年怪異】で。裏のお題が【ええねん会議】|д゚)チラッ、ということだ。
そしてそして、山根あきらさんのお題は、ちょっと早めに出る。
今週の新たなお題が見当たらなかったのだが、「雪のひとひら」という言葉をタイトルあるいは本文中に使用してください。ということで。
今日も、文中にこのお題を入れさせて頂くというところで作ることにしよう。
また、今回も、シロクマ文芸部・マフラーにで検索して飛んでいき、シロクマ文芸部作品を読んでみた。去年の12月3日以来2回目、wsd983320987さんの記事である。ちょっとその感想を述べてみる。
奥さんが疑う、浮気でなくて良かった。でも、そんな背の高いお兄さんの迫力、半端じゃなかっただろうと思う。きっと。
マフラーの欠かせない季節となってきた。マフラーは、やはり、身体にも心にも暖かい。
日曜の夜に相応しいハッピーエンド。明日は寒くても、良い月曜日になりそうな、まことに良い作品を読ませて頂いた。
ただ生きていることに感謝して。今宵も、新月に祈ろう。
小牧幸助さん、たらはかにさん、山根あきらさん。3人とも、私は、大好きである。そして、毎週繰り出されるお宝のお題たちが、毎週の日曜日の、私の励みである。
だが、小牧幸助さんのシロクマ文芸部のお題、シロクマ感想文、たらはかにさんの毎週ショートショートnoteの表裏のお題。山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。すくなくとも5重のお題を入れ込んでしまう「荒技」。
この日曜日の荒技、やり始めてからこれで1年と4ヶ月を過ぎた。まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟つぶやいた。
なんだか、きかん坊の悪ガキだな。
わかっちゃいるけど、やめられない。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「妖怪美」約410を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
マフラーに雪のひとひらが舞い降り、しばらく融けないでいる。
実家に降る雪は、結晶が見えたが、東京では見られない。
忘年会のあと、ひとりいろんなことを考えつつ歩いていると、知らずの間に人気の無い路地裏へと足を向けていたようだ。財前は、はたと足を止めた。
何時だ?
スマホを取り出してボタンを押すと、ぼんやりと時刻が浮かび上がった。
2:07
ここまで深酒をしてしまったのだ。
日頃から飲みつけない技術者集団は、一度議論が始まると長い。
財前は、昼間の突き詰めた会議に比べると緩やかで自由な、こうした「ええねん会議」がまた、好きなのである。
ふと目を前に向けると、白づくめの髪の長い女性が立っている。
絶世の美女だった。
徐に強い風と吹雪が吹き始めた。
財前は本能のままにスマートウォッチに仕込んだボタンを静かに押す。
装置が発動し、財前は瞬時に自宅の玄関に瞬間移動していた。
「妖怪とは、げに美しきもの」
たとえ酔っていても、彼は決して警戒を怠らない。
☆ ☆ ☆
荒技を書き終えて背伸びをしながら振り向くと、ソファーのさっちゃん(注1)が言った。
noteよりもさぁ、マッサー頼むわ。ここに、荒技は、いらんよ。
マッサージをすると、家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。

