荒技ショートショート_ 蕾
三月は去る。二月は逃げる。一月は行く。
とは、よく言ったもので。
1月2月は風のように過ぎ去り。とうとう3月になった。
4月からまたもや仕事が変わり。責任が重たくなる。
もう、諦念再雇用1年半を過ぎた者に対する仕打ちとはとうてい思えない。老害は早く辞めてくれと言わんがばかりのやり口だ。
ふざけるなと声を大にして言いたいところだが。
本当に平たく考えると、仕事があるだけ有難いじゃないかということなのかも知れない。
ただ。我が心情としては、やはり到底それを素直に受け入れたくもなく。誠に腹立たしい。
とは言え。
今日も、陽が昇り、日が沈みゆく。
逆に気がかりは、あと、3年半しか働ける時間が無いということで。
時限爆弾のようにチクタクと音を立てて時間が過ぎてゆく。
あともう少しで、音を立てる。
ボムッ!
人生って、長いようで短く。短いようで長く。本当に、ままならぬものである。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「三月は」から始まる文章を自由に書いてみませんか?ジャンルは小説・詩歌・エッセイなど何でもOK。初めての人も大歓迎!いうことで。
そして、田原にかさんからのお題は…。
表のお題が【春眠フラペチーノ】で。裏のお題が【俊敏ポルチーニ茸】|д゚)チラッ ということだ。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。
今回は、「私の読書法」というお題で、なにか書いてみませんか?いうことで。
今回は、このお題を文中に入れよう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、涼夕璃さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
「シロクマ文芸部・三月は」で検索して飛んで来ました。
コメント欄に、シロクマ感想文を、ほんの少し書かせて頂きます。
黄色って、なんだか暖かいですよね。
色に温度があるのならば、私には、赤よりずっと優しい暖かさに感じます。
そして同時に、ワクワク感とかウキウキ感が備わっている。
春。
黄色が似合う季節。
そして三月。
直ぐに去り、ほんとうの春を連れてくる月。春の始まり。
やっぱり黄色が似合うように思うのです。
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんのふたつの表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
そうだ、今週は5重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。とうとう3年半に突入した。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 妖精」約410字を、どうぞ。

三月は去るとはよく言ったもので。
秘密警察の中央研究所長たるもの、毎日多くの情報を取捨選択してインプットし、日々成果を上げ続けねばならない。
進化のスピードで悪の組織に背後をとられたり。ましてや追い越されたりしてはならないのである。世界平和のために。
独自の私の読書法がある。
一般的には速読などという言い方をしているが、そんなものではない。
文脈を瞬時にブロックで読み取り、理解して捉え脳内に格納しアウトプットする。多分、一般人の10倍の速さはあると思う。
学生時代は学食喫茶の喧騒の中で読書を行うのが一番生産性が高かった。
春先の眠い朝のフラペチーノも。瞬速で平らげるスパゲッティ・アイ・ポルチーニも。インプットには欠かせぬ必須アイテムだった。
研究員からレポートが上がってきたので、チャット返した。
研究室から、嘆息が聞こえてきた。
「財前さんには、全く、踊らされる」
爆速エンジンを止めることなどなく。桜の蕾が、もう膨らみかけている。

《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。
小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、私が水曜日に書いている「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章やタイトルに入れ込むのですが、田原にかさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まず、“匂わせる”という流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。
しかし一方で、私のこの「荒技」にお題を探し続ける人もいらっしゃいまして。
田原にかさんと今月の山根あきらさんのお題については、今日もここに、お節介な解説を入れてみようと思います。
ですが。
この解説についての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑
①表のお題が【春眠フラペチーノ】→まだ眠い朝(春眠暁を覚えず)に飲むフラペチーノって、まんまですが。笑
②裏のお題が【俊敏ポルチーニ茸】|д゚)チラッ→ ポルチーニ茸入りのスパゲティのことを、イタリア語で、スパゲッティ・アイ・ポルチーニ(Spaghetti ai Porcini)というらしいです。それを瞬速(俊敏に)で平らげるってことで。
速読法って世の中にありますが。脳の処理能力としては、個人差はあれど、十分にあり得る世界でして。これは、技術ではなく、人間に初めから備わっている古典的な潜在能力だそうです。
ちなみに今回のカバー画像は、「蕾」で検索して選びました。
それにしても荒技。やはり難しいです。時間もかかりますし。苦行です。笑
荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。
そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

