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ショートショート_ 神保町

古本を探して神保町に足を運んでいたのは、かなり昔のことになる。

今は、忙しくて本を買うのも読むのも、なかなかに難しい。

父は、本をたくさん持っていた。

「文系の学者は、本を持っていることがまずは、必要だ」

などと言っていたが、母は学術書は嫌いだったようで。いつも、父の本棚を眺めてはブツブツ言ったりため息をついたりしていた。

私の好きなものの中に、“夜遅くまで開いている本屋”というのがあり、彼の流行病の前の、新宿のブックファーストにはよく通ったものだ。

古本屋は、遅くまで開いているところなどなく。でも、その風情というか、佇まいというか。流行に迎合しない風格が好きだった。

久し振りに。神保町に、足を運んでみたいものだ。


そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「古本を」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。


そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【隕石の伯父さん】で。裏のお題が【隣席の富士山】|д゚)チラッ ということだ。


また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。

今週のお題は、「本を借りる・本を買う」というテーマで、作品を投稿してみませんか?ということで。


今回は、「本を買う」を文中に入れることにしよう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、「荒技師あらわざし」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。


うむ……。そうだな。



3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。

また、今回は、クリスタル純子さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。


今週も、「シロクマ文芸部・古本を」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」をほんの少し、コメントを残した。

本物の古本を、写真とは言え、見ることが出来るとは思いませんでした。

大正時代の児童書。たいそう富裕なご子息が読まれたのでしょうね。貴重すぎますね。この、“神様”の本。

私は、ほぼ、本は、BOOKOFFに売り飛ばしました。全てを電子版にしたいと思い立ち。でも、それがまっとうできずにおります。

そして最近も。本屋に行くのは、大好きであったりします。

古本も好きで。神保町に、足を向けたいものです。久し振りに。

そんな気持ちになりました。

今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。

そうだ、今週は5重の荒技だ。


うむ。


これで何週間だろうか。もう、2年をとうとう超えて3年目2ヶ月に突入している。


まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、つぶやいた。

まるで、悪ガキそのものだな。


まあな。


なんのはなしですか。

荒技って、いつまでやるつもり?って、いや、まだまだ……


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 神保町」約410字を、どうぞ。


古本を手に取ると、財前は、ぱらりと開いてみた。

どちらかというと電子版を好むほうなのだが、必ず一月に一度は神保町に足を運ぶ。

黄ばんだ紙。古びた紙の匂い。風情のある佇まいの店。こういう雰囲気が好きなのである。



開いた本は「地球物理学入門」だった。それは、伯父の著書で。本家の本棚にあり、もう何度も読んだ。財前は最後は数理物理を専攻したが。物理は物理でも他学科に進もうかと思ったことさえある。



その本を買うと東京に急いだ。今日は午後から関西で学会がある。



ふたり席の窓側に乗り込み。既に読み込んだ本をまた読み耽り。見上げるとと窓外に富士山がきれいに見えた。

伯父は、寡黙な人だったが少し酒が入ると言っていたことがある。

「人のためにあるものが学問である」



学生当時はピンとこなかったが、今なら、ほんの少しわかるような気がする。




蒼い空と棚引く白い雲が、昇龍に見えた。今日も良い日になるだろう。


たわいないこういう時間が良い。

平和が身に沁みた。



《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。

ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。

小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良い、“匂わせる”のだという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。

しかし、方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。

たらはかにさんのお題については、今日も、ここに、お節介な解説を入れてみようと思います。

ですが。

この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑



①表のお題が【隕石の伯父さん】→地球物理学というのは、「隕石学」も含み。財前の伯父さんはまさに「隕石学」の権威であったのです。

②裏のお題【隣席の富士山】|д゚)チラッ→東海道新幹線でふたり席の窓側というと富士山が見えます。財前は言わば、しばらく富士山を隣席にして走っていたわけです。



今回の荒技も、淡々と書きました。ストーリー性は薄く。お題も淡々と入れ込みました。怪人が出てきたり、格闘が入る回も良いのですが。平和を享受する回も、まあ、良いものです。



ちなみに今回のカバー画像は、「隕石」で検索して選びました。

財前の伯父さんは、少しお酒が入ると言っていた言葉「人のためになるのが学問だ」は、どういう意味だったかを考えると。

どんな学問も無駄なものは無い。そしてその学問を人のために使う。それが学問の本来あるべき姿なのだ。知識と学問は、そこが違う。そういう意味合いなんだろうと思います。

ちょっと哲学です。笑


天文も良いですが。隕石も、なかなか良いものです。最近は流星群の流れ星もそうそう見られないのですが。隕石を見つけたりしたら、飛び上がって喜ぶと思います。



それにしても荒技。とても難しいです。時間もかかりますし。なにせ、頭がついてきません。荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。


そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。


今日もさぁ、またまた休日出勤で疲れたからさぁ、コジくん、マッサー(注2)頼んまっさ-。



マッサージをすると、家内は上機嫌になる。


家内が上機嫌だと、我が家は、平和である。


だから。


これで、いいのだ。

荒技、また来週、チャレンジしよう……


荒技、何度書いても何ともならない……

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