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ショートショート_ 怪談

夕焼けは、全てに終わりを告げる色をしている。

昼間が面倒くさくて、エネルギーをあまりにも消費するので、私は夕方にはもぬけの殻になっていて。

夕日が沈むと自然に眠くなり、ボンヤリとしているあいだに夢を見始める。

幼い頃は、そんな感じだった。


友人に、夕方が好きか朝が好きかを聞いたことが何度となくある。

答えは人それぞれだったが、私は、夕方だと一貫していた。

それがゴロッと変わったのは、腕の骨を折った時だった。

ただの骨折だと思ったから、直ぐに帰れると思っていたが、意に反して複雑骨折、即入院で。

手術までに1週間。ボルトで固定したので今度こそ退院かと思ったが、ズルズル入院していて。明日は退院だと、毎日朝が来るのが待ち遠しかった。

何度も何度も期待は裏切られたが。

でも、それから私は、朝に希望を抱くようになり。黄昏は、明日はきっと良い日になると祈りを捧げる時間になった。


そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。



さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。

そして、今回のお題は、「夕焼けは」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?いうことで。


そして、たらはかにさんからのお題は…。

表のお題が【該当作梨】で。裏のお題が【偏平足和紙】|д゚)チラッということだ。


また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。

今回のお題は「怪談」にします。
 とにかく、少しでも涼しく感じられるようなお話をご投稿していただけたら、嬉しく思います。
 こわくてこわくて背筋がゾクゾクっとしてしまうようなお話を((( ;゚Д゚)))💞と、いうことで。

今回の投稿には使わないが。ここのところ、すでに創作大賞の募集期間に入り、しばらくは続くということで、期限のない「青ブラアンケート」が出ている。


また、以前の「青ブラ文学部」の裏のお題が「知られざる名曲」ということで出ていて。これも期限がないという。今後も、折に触れて使えそうだ。また、いつか使おう。

こういう配慮というか、気持ちが有難い。


今回は、「青ブラ文学部」のお題「怪談」を、タイトルにするということにしよう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

コジ、「荒技師あらわざし」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。


うむ……。そうだな。



3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。

また、今回は、雪柳あうこさんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。

今週も、「シロクマ文芸部・夕焼けは」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」をほんの少し、コメントを残した。

夕焼けには、特別な感情を抱いている。それは昔からで。カバー画像に釣られて飛んで来た。

あめんぼ、牛蛙。夕闇が迫って来る。

夕焼けは、明日天気になれと願う時間だが。最近、夕焼けをじっくり見て感慨を深める時間が無い。

人生の、もう、黄昏に踏み込んでいるのに、時間を大事に過ごせていないような気がする。

ただ、生活することも大事なわけで。要するに時間を大切に出来ていないのは自分自身の心持ちなのだろうと思い至る。

そう言えば昔。夕焼けは黄色いのか紅いのかで友人と会話したことがある。

今から思えば、そんなこと、場所や天気や条件によっても違うし。そもそも、明日晴れなければ明日の夕焼けは見られないわけで。今目の前の夕焼けこそ、一期一会で稀有なのだろうと思ったりする。

詩の最後の連で、夕闇が広がる中で夜の帳が下り、静かな夜が訪れることを感じる。

さて。明日は、どんな日になるのでしょうか。願わくば、静かに読書をしつつ思いを馳せたくなった。



今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。



心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、つぶやいた。

せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。

そうだ、今週は5重の荒技だ。


うむ。


これで何週間だろうか。この7月で2年になろうとしている。


まあ、続けられるだけ、続けるさ。



心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、つぶやいた。

まるで、悪ガキそのものだな。


まあな。


なんのはなしですか。

荒技師って名乗ってるらしいなって、いや、そのぅ……


さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 怪談」約410字を、どうぞ。


夕焼けは漆喰しっくいの白壁を茜色に染め変えていた。

向かった場所は財前と涼の出身地から遠くない旧家だった。





涼がインターホンを鳴らす。






「お待ちしておりました」





執事が出てきて、二人を奥の間に通し。やがて主の乗った車椅子を押してきた。




「あの時の珍事が、再び起こるやも知れん。その目撃者になってほしい」




涼は横の財前の顔を見た。だが財前は一瞥いちべつもしなかった。



広間には多くの扉があったが、そのうちのひとつに通され。そこには、大量の和紙が整然と積まれていた。




古時計が20時を知らせる。




紙が一瞬、ミシッと音を出した。




涼が一枚、紙を手に取ると、そこには土踏まずの無い足跡がくっきりとついていた。

まさかと思いつつ他の紙を確認したが、その全てに足跡はあった。



主が言った。

「27年半前も、君はここで、これを目撃したなぁ」





財前は静かに頷き、暇乞いをした。





玄関には「梨矢なしや」という表札が掛かっていた。





歩き始めた財前が言った。



「不思議なことってのは、たくさんある」



《余滴》
「夕焼けは」となると、いくつか決まった内容のものを書きます。今回の冒頭の部分。「シロクマ感想文」で、ほぼ持ちネタは出し尽くしました。

さて。毎週ショートショートのお題の解説です。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。

小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、水曜日の「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章に入れ込むのですが、たらはかにさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まない方が良いという流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。

しかし、方や、私のこの「荒技」にお題の言葉を探し続ける人もいらっしゃいまして。

たらはかにさんのお題については、今日は、ここに解説を入れてみようと思います。

ですが。

この解説ついての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑

①表のお題が【該当作梨】→先日の、直木賞及び芥川賞の両賞該当無しがモチーフとなっているのでしょう。1998年下半期以来の27年半ぶりの珍事。物語の中では、この珍事と関係のある奇怪現象が梨矢家に起きるということでお題の挿入をしています。

②裏のお題【偏平足和紙】|д゚)チラッ→和紙についた足跡。土踏まずの無い、つまり、扁平足の足跡。それが和紙について、「扁平足和紙」です。

カバー画像は、和紙の原料の楮です。「怪談」というタイトルにしました。たいした怪談でもないですが。今回は、前編です。次回を後編にするつもりではあります。

しかし約410字、「怪談」の制約もあります。次回のお題がどうなるかは、神のみぞ知るです。

今回の前編でいろいろ設定をしていて。それがかたちになるかどうかは、全くわかりません。ただ、今宵の月に、祈ります。


それにしても荒技。なかなか難しいです。時間もかかりますし。なにせ、頭がついてきません。荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。

昼間のそんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。

先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。

シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。



昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。

家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。





だから。




これで、いいのだ。

また来週も、荒技師にチャレンジしてみよう



荒技師って、ほんとうに、なれるものなの?って、話



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