荒技ショートショート_ 連敗
早朝に起きるようにしている。そして、じっくりと時間をかけて準備をし。早めに事務所に出て、余裕をもって一日を始めたいと思ってのことだ。
いつまで仕事が出来るのかは、ちょっとわからない。それが、今も仕事が出来ているのだから幸せなことではある。
だが。
ちょっと違うような気がする。
今まで、もう少し違う人生もあったような気もするし。これから先はせめて、ちょっと違う人生を歩んでいきたいとも思ったりする。
生活するための仕事=ライスワークではなくて。本物の仕事=ライフワークを、手がけてみたいのである。
具体的にどんな仕事なのかは、まだ、ボンヤリとしていて掴みきれない。
不満と不安だけがあり。しっかりとしたイメージがわいてこないのが、私の行けないところである。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「早朝に」から始まる文章を自由に書いてみませんか?ジャンルは小説・詩歌・エッセイなど何でもOK。初めての人も大歓迎!いうことで。
そして、田原にかさんからのお題は…。
表のお題が【ギター式洗濯機】で。裏のお題が【ドラム式選択肢】|д゚)チラッ ということだ。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。
今回のお題は、「印象派の絵画」というお題で作品を書いて(描いて)みませんか?と、いうことで。
今回は、これをこのまま文中に入れることにしよう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、西月さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
「シロクマ文芸部・早朝に」で検索して飛んで来ました。
コメント欄に、シロクマ感想文を、ほんの少し書かせて頂きます。
しんしんと降る雪。
雪を踏みしめる、ギュッという音。
歩進めるその先には、何が待っているのでしょうか。
雪が降ろうが、毎日の生活は、ある。
雪組は朝の雪かきだけでも大変だろうと思うのですが、雪国に住んだことも無い私は、ただ、想像するしかありません。
そんなこんなを、思いました。
生活すると、生きるとは、人生とは。
なんなんでしょうか。それでも生きる。それが人の生きる道なんでしょうね。
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
そうだ、今週は5重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。いやいや、とうとう3年目5ヶ月に突入した。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 連敗」約410字を、どうぞ。

早朝に起きてからの俺の最初のルーチンは、昨日出た洗濯物の処理である。
研究所の洗濯室には、一機だけ全自動洗濯機がある。それを確保し。衣服を突っ込み、仕上がるまでに何曲弾けるかを毎日チャレンジしている。
今朝は15曲。まあまあなところだ。
俺の見せかけの姿はスナックの流しだが。而してその実態は世の中を震撼させる悪の組織の一員だ。
チャイムが鳴った。
会議室に部隊長とターゲット地区を検討するのだ。
俺がドラムを叩いているあいだに部隊長がグルグル回っている大きな日本地図にダーツを打ち込んで決める。
どこかのテレビ番組で見たようなシーンだ。
だが。
ここ数年間。秘密警察に腕利きのエージェントがふたり。そして研究所に天才科学者が入ったことによって、俺達は連戦連敗を強いられている。
また今日も、うまくいかない気がする…。
今日も中庭の澄んだ池の鯉に餌を投げこみながら、この池って印象派の絵画に似ているなぁなんて、ぼんやりと考え込んだりしていた。

《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。
小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、私が水曜日に書いている「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章やタイトルに入れ込むのですが、田原にかさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まず、“匂わせる”という流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。
しかし一方で、私のこの「荒技」にお題を探し続ける人もいらっしゃいまして。
田原にかさんのお題については、今日もここに、お節介な解説を入れてみようと思います。
ですが。
この解説についての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑
①表のお題が【ギター式洗濯機】→洗濯機で洗濯物を洗っているあいだに、ギターで曲を演奏して練習している、表の顔“流し”裏の顔“悪の組織の一員”。
②裏のお題【ドラム式選択肢】|д゚)チラッ→今日の混乱のターゲットを、ドラムを叩きつつ地図を回し、ダーツで部隊長と選択する、悪の組織の一員。
ちなみに今回のカバー画像は、「連敗」で検索して選びました。
山根あきらさんの「印象派の絵画」というお題は、モネの「睡蓮」になぞらえて、やんわりと位置づけました。
それにしても荒技。やはり難しいです。時間もかかりますし。苦行です。笑
荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。
そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑って言った。
「日曜日にいろいろやるのは良いけど、荒技より、大河ドラマよりもマッサー(注1)を、最優先してね!」
……。
マッサージをすると家内は、上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

