Photo by
aru20060907
買い物カゴ
ドアツードアで5分のところに、そのスーパーはある。
だが、そのスーパー。駅から少し距離があることも手伝い、人気が薄い。
よくよく考えれば、私の住んでいるような田舎に、駅近に3つ。さらに直ぐ近くにもう一つ。コンビニに至っては、9件も存在する。
そのまだ向こう側にあるスーパーだから、致し方なしと言えば致し方なしなのである。
だが私は、9時から23時まで空いている我が家直近のこのスーパーに、何としても永続的に繁栄してほしい。
なぜならば、その時間まで空いている健気なスーパーはここしか無く。そして我が家からは圧倒的に近いからだ。
とうとう、そのスーパーの、マイバスケットを購入した。

どうしてかと言えば、あまりにも近いのと、購入したお寿司などが、エコバッグでは斜め置きになりへしゃげてしまうからである。
ならば、この買い物かごを持っていき、きちんと水平に運び、事なきを得たいというのが心情だ。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
とは言え、外出帰りには、使えないよ。買い物は、ほとんど、外出帰りじゃない?
この、リトルの呟きは、見事に当たっていた。
今、買い物かごは、部屋の隅に、誇りならぬ埃を携えて鎮座している。
なんのはなしですか。

そんなこんなを家内に語ろうとしてソファーをみると、家内が脚を指さして笑って言った。
コジくん、無駄遣いって言うんだよ、そういうの。倍返しね。
……。
マッサージをすると、家内は上機嫌である。
家内が上機嫌だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。


