荒技ショートショート_ 三原色
ひとりごとを言おう。ここから先に書いてあることは、暫くはひとりごとなので気にしないでほしい。
毎週、「荒技ショートショート」と称して、小牧幸助さん、田原にかさん、山根あきらさんのお三方のお題から文章を作り、投稿している。
本編の文字数は約410字。これは、ショートショートnoteカードゲームの流儀である。ただ、約410字とは言っているが、実はルビや注を除いて410字ぴったりにしている。
小牧幸助さんのお題がひとつ。最近裏お題が廃止になった田原にかさんのお題がひとつ。山根あきらさんのお題がひとつ。
この3つを綯い交ぜにして書くので、私は、これを「荒技」と称している。
これは、水曜日に投稿している、ヤスシさんのお題の「三題噺」とは、根本的に違う。
つまりは、三人のお題のいろが、それぞれに趣が違うのである。
小牧幸助さんのお題は、淡々としているように見えて情緒的で極めて文学的に思える。
田原にかさんのお題は、コミカルのように見えて、お題自体に意味合いを持たせた上で、ストレートにではなく匂わせなければならないので、捻りが必要な謎解きな性質がある。
山根あきらさんのお題は、まるで哲学だ。哲学者のお題だから、当たり前と言えば当たり前だが、深く考えさせられる。
喩えてみれば、光の三原色だ。
バランス良く交われば、真っ白、純白の美しさを放つはずなのだ。
だが、少なくとも今の私には、それが出来ない。
この、幻の純白の色が出せれば、「荒技」を引退しても良いと思っているが、なかなかその域に到達しそうにない。
でも。
日曜日が、毎週、三人の方々のお陰で、苦しいが、実に愉快なのである。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、毎週木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「ひとりごと」からはじめるnoteを自由に書いてみませんか?ということで。
そして、田原にかさんからのお題は…。
お題が【思い出相続税】|д゚)チラッ、ということで。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出るのだが、今回は、少し遅くなったようだ。
お題は「それって意味あるの?」と、いうことで。
今回は、山根あきらさんのお題を、そのまま使おう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、友音さんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
「シロクマ文芸部・ひとりごと」で検索して飛んで来ました。
コメント欄に、シロクマ感想文を、ほんの少し書かせて頂きます。
私はよく、空を眺めます。
昼間の空も眺めますが、星空が殊更に好きです。
春の夜空も。夏の夜空も。秋の夜空も。冬の夜空も。
それぞれに趣があり、それぞれの味がある。
夜空は最近、とみに明るくなり。星がなかなか見えにくくなっています。天の川など、診たことがある子どもは、どれくらいいるでしょうか。
私とて、ハッキリとした天の川は見たことが無く。田舎で見た淡い天の川しか、記憶にありません。
時代なのでしょう。
いつか、満天の星を眺めながら、ひとりごとを呟きつつ、ぼんやりと昔を懐かしみ、昔の自分や、友人、家族の声を思い出してみたいと思いました。
良い歌を、ありがとうございます。
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんの青ブラ文学部のお題。3ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文と、全部で4重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
そうだ、今週は4重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。とうとう3年半に突入した。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「ショートショート_ 三原色」約410字を、どうぞ。

ひとりごとを言った。
「それって意味あるの?」と。
泉が、どんなことを思ったのかは、財前にも涼にも、すぐにはわからなかった。
だが、泉が独りでに話し始めたのである。
昔の母の思い出話を。
それは、父から、教えてもらったことである。
ある夏、縁側で線香花火をしていた。
線香花火は、最後には、しずくが落ちる。
泉は、それが寂しいと、泣き出したというのだ。
母は、泉を優しく抱き寄せ、諭すように囁いたという。
「線香花火って、綺麗だよね。だんだん小さな火花は小さくなっていって、最後にはボトリと落ちる。
でもね、その可愛く弾けている火花が良いんだよ。
人も、そうだよ。泉も、いっぱい綺麗な火花を散らそうね。それが、生きるってことだよ」
線香花火を見るといつも、その話を思い出してとても切なくなる。
でも。
父と母と、幼かった自分が一緒にいた思い出が交わって、とても真っ白で、暖かい気持ちになるのだそうだ。
財前が言った。
「それって、とてもいい思い出話だね」

《余滴》
さて。「毎週ショートショートnote」のお題の解説です。
ショートショートnoteカードゲームでは、お題の言葉そのものを入れ込まないで匂わせるのを流儀としています。
小牧幸助さんの書き出しのお題や、山根あきらさんの青ブラ文学部のお題、私が水曜日に書いている「三題噺」の三つのお題は、その言葉そのものをストレートに文章やタイトルに入れ込むのですが、田原にかさんのお題は、表も裏も、なるべく言葉そのものは入れ込まず、“匂わせる”という流儀に沿い、なるべくそうしていっている“つもり”なんです。
しかし一方で、私のこの「荒技」にお題を探し続ける人もいらっしゃいまして。
田原にかさんのお題については、今日もここに、お節介な解説を入れてみようと思います。
ですが。
この解説についての一切の苦情は受け付けません。なぜならば、これこそが、「荒技」だからです。笑
①表のお題が【思い出相続税】→母の話は、父から受け継いだ(相続した)、思い出話で。いつもとても切なくなるのは、相続税なんです。
②裏のお題→なんと!裏お題廃止!
何ですと?わからない?理解できない?しっくり来ない?
当然です。全部“荒技”ですから。笑
ちなみに今回のカバー画像は、「三原色」で検索して選びました。
それにしても荒技。やはり難しいです。時間もかかりますし。苦行です。笑
荒技師への道は、まだまだ遠く彼方にあり。欠片も見えてきません。
そんなこんなを家内に語ろうとして後ろを振り向くと、空のソファーが、静かに笑っていた。
先日から家内は、あるプロジェクトで、都心のホテルに泊まり込んでいる。
今宵も、マッサー(注1)は、無い。
シーンとした部屋の空気に、なんだか、心が追いつかない。
昼間のやりとりからすると、家内は、元気なようである。
家内が元気だと、我が家は、明るくて平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

