由良之助
「遅かりし由良之助」という言葉。好きでよく使う。そしてもうひとつ、遅刻したときの独自の開き直りの言葉を持っている。
「よしっ!宮本武蔵で行くぞ!」
いや。
遅刻の話じゃないのだ。今日は。
「遅かりし由良之助」という、良い子は真似しちゃいけないひとつの悪い例を記事として書こう。
我が家の車には、三志朗という名がついているのだが、8月に我が家に来て、なかなか良い走りをして、特に家内の通勤の足として大活躍してくれている。
ゾロ目祭り(注1)を勝手にしていて。
秋分の日にその瞬間が来ることは、その前日にわかってはいたのである。
そして、その記念の日には、早朝からJ(注2)とM(注3)が、サッカー観戦にメルカリスタジアム(鹿島アントラーズの本拠)に行くことになっていて。きちんと伝えるはずが、伝え忘れたまんま、彼らは出発した。
途中、コメントは入れたのだ。家族LINEに。

すると、無常なコメントが返ってきた

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、遅かりし由良之助……。
悪いのは、私だ。事前に言っていなかったから。
だが。
頼むからさぁ、みんなの三志朗とゾロ目祭りは、家族みんなでしようよ。
なんのはなしですか。

そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。
コジくん、マッサー(注4)してさぁ、失態はスッキリ忘れなよ。
マッサージをすると家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)ゾロ目祭りとは、車の総走行距離がゾロ目になった瞬間の記念写真を撮り、密かに喜ぶ行為のことである。
(注2)Jとは、長男のことである。私に似てちょっと頑固だが。根は、優しい子である。
(注3)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
(注4)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

