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tsurezure_nikki
カミングアウト充電【ショートショートnote_27/創作】
家内が私を追求するので、仕方なく、日曜日の夜に投稿するための、ショートショートの創作活動を、細々としている。
ショートショートノートカードゲームを使い、お題を家族に出してもらう。それをテーマに410字以内で、書く。
今回は、家内に、予めスマホのスロットアプリで選択していた以下の5枚から、お題を設定してもらった。


では、家内のお題から。
では、本編、「カミングアウト充電」、410字以内を、どうぞ。
☆ ☆ ☆
西暦2072年。誠は、エネルギー省の総裁の地位にいた。
この時代、何もかも全ての動力は電気で。世の中で命と水と空気の次に大切なのは、電気だった。
だが、慢性的に電力枯渇状態で。充電監視員が厳重に取り締まり、違反者は厳罰に処せられる。
ある日、遅い仕事を終えて帰ろうとすると、子供が2人、庁舎の横で無断充電をしていて。バレて連行されようとしていた。
漏れ聞こえてくる話では、妹のペースメーカーに充電が必要で。致し方なかったのだと兄は釈明していた。
連行されると、牢獄で死ぬまで出られない電力生産労働が待っている。
誠は、監視員に声をかけた。
「申し訳ない。私が、ここからの充電を許可したのだ。」
全く嘘のカミングアウトだった。
望と稀は、孤児で。誠が育てた。
2人とも磨穿鉄硯(注1)し、優秀な物理学者となった。
やがて2人は、空気中の水素から直接発電し、どんなに稼動しても永久に元素バランスが全く変わらない、画期的な大発明で世界中に幸福をもたらした。
(注1)鉄の硯がすり減って穴が空いてしまうほどに猛烈に勉強すること。
☆ ☆ ☆
