ショートショート_虚火焚天(きょかふんてん)
ブランコに乗って足をブラブラさせて、公園で黄昏れていたのはいつの頃だったろうか。
少なくとも高校より上でそれは、無かったような気がする。
だが、子供が小さかった頃は、戯れに乗っかったことがあるような気もする。
ブランコ。
公演にある、あいつは、乗る人の年齢や立場を制限してくる。自然に。
もともと、子供以外の存在は、拒絶している乗り物だ。
「お前、その歳で乗るのか?」
薄ら笑いを浮かべて見下されているようにも思えてくる。
ふと。近所の公園のブランコを見て、そんなことを思った。
そんな日曜日の午後に、またもや、荒技をやってしまった。
さて、小牧幸助さんの、シロクマ文芸部の最新お題は、木曜日に出る。
そして、今回のお題は、「ブランコに」から始まる小説・詩歌・エッセイなどを自由に書いてみませんか?ということで。
そして、たらはかにさんからのお題は…。
表のお題が【髭は恋をする。】で。裏のお題が【髷はタイを知る。】|д゚)チラッということだ。
また、山根あきらさんの、青ブラ文学部のお題は、少し早めに出る。
だが4月30日まで、青ブラ四字熟語の募集ということで。これに参画しようと思うが、エントリーはひとり1作に限られているので。
あきらさんの、凡例を今週のお題にしたい。
お題は今回の投稿のショートショートの題名にしよう。

心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、「荒技師」だなんて、あんまりおおっぴらに言わないほうがいいよ。
うむ……。そうだな。
3人の企画は両方とも、膨大な数のファンの方、参加希望者を抱えていらっしゃって。お題を出すだけでも、大変だと思うのである。それでもお題を出してくれる。毎週。ほんとうに、ありがたい限りだ。ほんとうに励みになる。
また、今回は、ちひろさんのシロクマ文芸部作品を読んでみた。ちょっとその感想を、シロクマ感想文として書いてみる。
今週も、「シロクマ文芸部・ブランコに」で検索して飛んで行き、「シロクマ感想文」を少し、コメントにて残した。
最近、また、寒かったりしまする。雹が降ったり、強風がいつまでも吹いたり。
昨日は、落雷があった。パーンッという乾いた破裂音。近隣直下に落ちたようだ。虹が出た空に突然の雷。怖い。ほんとうに。
そういう季節の変わり目に、八重桜。ブランコに揺られ、緩やかな風も、ほんのりサクラ色。
ふと見上げる先には若葉の緑。山笑う季節となっていくのだろう。
ゴールデンウイークが始まったと、つい昨日ラジオが言っていたが。
何があろうと季節は巡るのだ。
ちひろさんの歌を味わいながら缶ビールを傾けると、心が緩んで、明日、サボって遊びに行こうかなんて思った。
見上げると淡い夕刻の青空が綺麗だ。
明日はきっと……休むと思う。笑
今、生きていられることに感謝して。今宵も、月に祈ろう。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
せっかく出していただいたお題を、小牧幸助さんの始まりの言葉(シロクマ文芸部)と、たらはかにさんの裏表のお題(毎週ショートショートnote)、そして山根あきらさんのお題(青ブラ四字熟語のあきらさんの凡例)、4ついっぺんに書く荒技。まして、シロクマ感想文まで、5重の荒技。あまりにもやりすぎじゃないかな。
今週は5重の荒技だ。
うむ。
これで何週間だろうか。
まあ、続けられるだけ、続けるさ。
心の中の、リトルkojuroが、また、ボソリと、呟いた。
まるで、悪ガキそのものだな。
まあな。
なんのはなしですか。

さて。それでは、本編にまいりましょう。今週の荒技、「虚火焚天(きょかふんてん)」約410字を、どうぞ。

ブランコには、涼と泉。
財前が2人が瞑想、リラックスして心身ともに回復するためのツールとして試作したものだ。
半覚醒状態に入った2人。
涼は、こんな夢を見ていた。
髷の武士高校生が野球をしている。試合は激戦。なかなか勝負がつかない。とうとう延長タイブレークに入った。ピッチャーが投げた勝負球。打者が打った!高く遠く飛んだボールの行方はどこへ。
泉は、こんな夢を見ていた。
極悪非道で恐れられた海賊。髭顔で強面。この世界に怖いもの無し。宝という宝を手に入れたが、なぜが空虚感に纏わり付かれていて。ふと、ぼんやり眺めていた海面に現れた人魚。何と彼女に一目惚れ。その場で恋を告白するが、その結果やいかに。

その時、タイムアップ。
涼も泉も、釈然としない表情でブランコを降りた。
財前が言った。
「最高のリラックスマシンとして大々的に販売開始したいが……虚火焚天と言えども、売れないか……」
3人で夕空を見上げ、大いに笑った。
ストレスは、吹き飛んだ。

さっちゃん(注1)に、今日の荒技が終わったとソファーを振り返って話しかけると、さっちゃんは笑って言った。
そんな時間があるなら、もっとマッサー(注2)に使ってもらっていいのよ。今日は日曜日だし、また倍返ししてもらおうかな。
……。
マッサーをすると家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)さっちゃんとは、家内のことである。我が家の実質の最高権力者なので、別名、女王陛下という呼び名もある。
(注2)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。

