一年間の思い出を「おりぞめ習字」で!
〇教室に遊びに行ったとき
以前、他県で先生をしていた時の話です。
当時通っていたサークルに、広瀬由美子さん(小学校教諭・故人)がいらっしゃいました。
私はよく、広瀬さんの小学校に行ってはものを借りたり
よくお家に行っては一緒にご飯を食べていたりしました。
学年末、広瀬さんの教室にお邪魔した時、
子ども達の習字の作品をみていたら、
それぞれ面白いことが書かれている…。
え?「運動会」「シチュー」?
広瀬さんに「習字の作品を見ているのですが、みんな何を書いているんですか?」と聞いたところ、
「あーこれね!書写の専科の先生がすごく面白い方で。学年末最後に『一年間心に残ったことや楽しかったことを自由に書いて』ってなってさ。それを子ども達が書いているの。いいよね!!」
と教えてくれました。
子ども達が一年間楽しかったことを書くのってすてきだなぁ。私もやってみたいなぁ。と思いました…。が、すぐに実践することはなく、そのままになっちゃいました。
〇おりぞめ習字やってみた
数年前、峯岸昌弘さん(群馬・小学校)が「『たのしい毛筆』で自分の一字&おりぞめ作品」をやったということを教えてくれました。
『たのしい授業プラン 作文・毛筆』(現在品切れ中)
峯岸さんから教えてもらったのは、
①おりぞめ用の紙に,たっぷり墨をつけた筆で,気持ちよ~く「一字」を書きます。
※その一字は,自分の名字や名前に使われている漢字の中から一字選び
ます。
②墨が乾いた次の日以降に,その紙を使って「おりぞめ」します。
③おりぞめが乾いてから,ラミネートして完成
ということ。これはおもしろそう!と思って、
教えてもらってすぐに作ってみました。


ステキ!漢字一文字もいいなぁ~。当時5年生の評価は
5.とても楽しかった・・・・・・・・・・ 26人
4.楽しかった ・・・・・・・・・・ 4人
3.たのしくもなくつまらなくもない 1人
(合計31人)
このような感じでした。
そして、感想は
○ 習字の「花」という字がとてもきれいにかけたし,習字の墨汁がとぶこともなくうまくできました。そしておりぞめもとてもきれいにできて,画用紙の色もあっていて,落款もとてもきれいにできました。なのですべて成功しました。とてもたのしくてうれしかったです!!(^^)!バンザーイ(Tさん)
〇字をきれいに書いてそしておりぞめをして,きれいにできたのでよかったです。みんなきれいにできてよかったです。こんなことができるなんてすごいなーと思いました。またやりたいです。(Yさん)
と書いてくれていました。
〇もちあがりの6年生
次の年、持ち上がりで6年生担任となりました。
前年に一字書いたおりぞめやってるし…とおもっていたら、ふと
以前広瀬さんの教室に貼っていた「一年間楽しかったこと」を書いてもらう習字を思い出しました。
そうだ!今年はそれをかいてもらおう!
と思い、
3学期、最後の習字の時間に
「一年間楽しかったこと・がんばったこと・心に残ったこと」を書いてもらい、それをおりぞめにしました。

すてき…💛
しかも、原子・分子や《宇宙への道》などなど、この一年間学習した内容を書いてくれる子も!じーん…。うれしいなぁ。
そしてこちらは、すべて教室後ろに掲示していた・今までの習字の作品を貼っていた画用紙に貼ってもらいました。

この時の評価は・・・
5.とても楽しかった…23人
4.楽しかった … 8人
(合計31人)
でした。感想は
◯ 最後に意外といい色ができてよかったです!(*^_^*)5年生の時から折り染めはやっていましたが,一番いい出来かもしれないです!!ヽ(=´▽`=)ノあと早くに広げ水から出したのか結構濡れてない部分があってそこだけ白くなってる人がちらほらいてびっくりしました(゚∀゚)(Mさん・5)
◯毎回違う個性が出たので良かったなと思いました。毎回違う個性が出て僕の中で今日の作品が一番個性が出たなと思いました。(Sさん・5)
◯きれいな折り染めができました!友達の折り染めもきれいでした。(Aさん・4)
と書いてくれました。
〇その後…
最後に一年間のことを書いてもらうのはいいなぁ~と思いまして、「一年間たのしかったこと・がんばったこと・心に残ったこと」を書いておりぞめをする というのは私の定番となりました。

別の年では、紺色の画用紙におりぞめをしたものだけ貼って
掲示してみました。
しかし、2023年に刈谷で行われた仮説実験授業フェスティバルで、あるものを教えてもらったのです。
その話については、「角ラミ封筒作りました~おりぞめ習字を貼って作品入れに~」にまとめています。
〇材料
※材料については、事務の先生に相談してみるといいと思います。
〇障子紙(仮説社で売っているものを使ったり、教材で売っている障子紙を使ったりしました)
※ホームセンター・教材で取り扱っている障子紙は、パルプ80%以上のものでお願いします。ただし、染料をはじくものもあるため、事前に確認してください。
●おりぞめ染料
染料は、仮説社で取り扱っています。学校で購入してもらいました。
水に溶かしてお使いください。
私は、一度にたくさんの染料を溶かすため、作ったものをペットボトルに入れて保管しています。また、使う分だけはダイソーで購入したタッパーに入れて、保管しています。
基本の色づくりは、
染料と水の分量の目安は、〈付属のスプーン1杯にたいして、水100~200ml〉です。(スプーンは1回使うごとに拭く)。水でも溶けますが、お湯の方が溶けやすいです。やけど防止のため、冷ましてから染めてください。
『教室掲示もこの一冊で!学校でおりぞめハンドブック』(仮説社)8ぺより引用
だそうです。
●習字道具
(注意してほしいこと)
この時,「洗濯で落とせる墨」で書いてしまうと,後でおりぞめをしたときに墨が溶け出して真っ黒になってしまいます。
普通の墨を使って書くことが大事です!
〇時間・作り方
上記にある、峯岸さんに教えてもらったことと同じです。
時間は、習字の時間1時間・おりぞめをする時間1時間で、
合計2時間でやっています。
(紙を折るのは私がやっているため2時間かも?子ども達に折ってもらうならもう少し時間がかかるのでは?とも思っています)
①最後の習字の時間に、おりぞめ用の紙・障子紙(習字用半紙だと、染めたときやわやわになっちゃうのでおりぞめ用の紙を子ども達に渡しています)に、たっぷり墨をつけた筆で「一年間たのしかったこと・がんばったこと・心に残ったこと」を書いてもらいます。
小筆でも大筆でもオッケー。絵を描いてもオッケー
その後、かいてもらったのを提出してもらいました。
失敗しちゃった場合は、新しく紙を渡しました。
②墨が乾いた次の日以降に,その紙を使って「おりぞめ」します。
実は、おりぞめをしてから墨で書くと、おりぞめをする際に折った紙跡に筆がひっかかり、気持ちよく書けないことがあるそうですます。ですから、先に書いてもらって、それをおります。おりぞめの折り方はこちら。
(おりぞめ染伝人である山本俊樹さんYouTubeがおすすめ)
私は空き時間などに全員分おりました。
子ども達に折ってもらってもいいと思います。
折った後は誰のものかわからなくなるため、付箋に名前を書いてゴムに挟んでいました。
さて、染め方です。
私はここ最近、染めるときは、この〈広げ水〉で染めています。
③その後、アイロンをかけて(別にかけなくてもいいですが、個人的にアイロンかけるとぱりっとなるので、アイロンをかけています)完成!です。
染めた作品を画用紙に貼ったり、ラミネートしたり…いろんなやり方があると思いますよー♪

こんな感じで、出来上がったのを黒板に貼って乾かしておくと、子ども達がみんなの作品をみて「○○ちゃんのおりぞめいいね!」や「○○さんはこれがたのしかったんやねー!」とわいわいがやがや。
いい時間を過ごせますよ。
参考書籍
(おしまい)
