創作意欲のごみ箱③:最近の好きな音楽
暗い話を乗り越え、ここまでよくたどり着きましたね(イメージはあのしゃべるトラです。つたわるのか)
時間が時間なので(①を書いてから一時間が経過しようとしている)、このnoteを書いて切り上げるつもりです。最近の好きな曲紹介。
大学生になってから趣味の拡散がすごくて、それは音楽の嗜好も。
米津玄師『BOW AND ARROW』
俺のすべての祖、米津玄師である。紹介も何もって感じだけど自己満足させてください。売れて寂しくなったアーティストが多いと言われる現代でこの人はとんでもない。作風が変わっていないとは言わない。ニーズと社会の流れを自分のものにしている。
イントロがどうのこうの言われている時代に、イントロが良すぎる。前作『Plazma』に続き打ち込みサウンド主体の編曲。フィギュアスケートのショートプログラムに合わせた曲の長さ。完成された歌詞。ニュアンス出まくりの歌唱力。『メランコリーキッチン』みたいなのがまた聴きたいとも思うけど、それ以上に変化、もとい進化を楽しみにさせてくれる人って彼以上にいるのかしら。
今までの彼の曲で本当に一番好きかも。
というかこの前のツアーの別公演で『メランコリーキッチン』やったのは本当になんなんだうらやましすぎるだろ。
PE'Z 『Bix Beiderbecke』
日本のジャズバンド、PE'Zです。10年以上前に解散してしまっているが、サウンドのカッコよさと言ったらない。まだ他の日本のジャズは聴けていないが、こんなワクワクするのかジャズってと思っている。
ちなみに元東京事変のヒイズミマサユ機(『群青日和』の作曲者!)がいる。良いピアノなんですよこれが。
あまり多くの曲を知っているわけではないんだけど、このバンドを小学生のときにはじめて耳にした『Akatsuki』(チャレンジタッチで聴いたんです、詳細は長いので割愛)が印象が強烈なんだけど、それ以上にいいのがある。最近ふいに思い立って聴き始めたところ刺さった、『Bix Beiderbecke』です。
何かのショウが始まりそうなイントロからAメロ、ひたすらワクワクが加速するBメロ、超ハッピーでトランペットとサックスのメロディアスなサビ。ジャズなんだけどポップさがすごい。敷居たかいなーって感じに思っていたジャズだけど、案外楽しいのかもしれない。
今聴いているんだけど、ハッピーすぎて泣きたくなる。物語がハッピーエンドで、その直後の登場人物がひとりずつ出てくるエンディングテーマのような感じもする。
でも逆にイントロの何か始まりそうって感じも良い。俺がちゃんとバンドをやることになったら(マジで動き始めているが)この曲をSEにしたい。
揺れるは幽霊『hollow』
これはアルバム『mnemeoid』に収録された一曲なんだけど、ちょっとジャケットが良すぎる。フィジカルで欲しい。ところでmnemeoidとはどういう意味なんだろう。造語のようだ。
シューゲイザー的な輪郭のないサウンド(ごめんジャンルは詳しくないから違うかも)に、輪郭のない透明感すごい曲。かなり神聖な雰囲気が漂っている。
この曲、雨との相性が頗る良い。音が景色に反響して自分の耳や脳の中に広がっていく感じがする。歌詞が『ずっと足りない』と連呼しているからこのタイトルなことは納得がいくんだけど、ホロウボディのギターみたいな音の響きを連想する。
正直知名度は低いと思う。だからこそライブに行くチャンスだ。今年中に会いに行きたいバンド。
君島大空『Lover』
前述の揺れるは幽霊などの音楽を聴くようになったのは間違いなく君島大空のおかげだ。こちらは来月Zepp Hanedaのライブに行くことが決まっている。ワクワク。
この曲、6分半というかなり長い曲だ。長い曲と言われるとすぐ『スパークル』を連想するのをやめたい。
でも飽きない。メロにメロついていたり(きっしょいダジャレ)サウンドと展開にワクワクしていると楽しいまま終わる。あ、ラスサビっぽい!と思ったら再生バーをチェックしてみてほしい。ちょうど半分くらいだから。でもそこのサビが消えそうな声なのに力強くて、King Gnuの新井先生をはじめとしたプロ中のプロの演奏が火を噴く。
衝撃の多重録音です。なんか彦摩呂みたいなこと言っちゃった。
多次元制御機構よだか『曲名』
初めて見た瞬間はなんかのエラーだろとおもったこのタイトル。でもしっかり聴くとこのタイトル以外ありえない気もする。
そもそも多次元制御機構よだか(以下よだか)とは、林直大さんによるソロプロジェクトである。そしてサポートメンバーにはあの田淵智也がいる。彼もよだかのサウンドに惚れ込んだ一人のようで、林さんは田淵がプロデュースするグループのDIALOGUE+に曲を書いたりしており、まあ要はズブズブである。俺も勿論田淵を経由して知った。
本当に曲が良い。少年のような声と、少年のような瑞々しい感性の歌詞。いろいろな意味で「音楽っていいなあー!」って思える曲です。
そして俺は来月下北沢シェルターのライブに行きます。聴いてみ。絶対俺が羨ましくなるぞ。
ロクデナシ『草々不一』
CDJで耳にして以降しっかりハマったロクデナシだが、ボーカルのにんじんさん(弁当箱の歌みたいになっちゃった)の儚い声も本当に良いし、曲を提供するボカロPの方々がその声の使い方をよくわかっている。でも人によって使い方が違って面白いと思う。個人的にはカンザキイオリさんとナユタン星人さんの曲が好みだ。
特にこの『草々不一』は、歌唱力がちょっと大爆発している。ちなみにカンザキさんの提供。サビの表現力が卓越している。サビの最後でタイトルを回収するんだけど、曲のタイトル史上最も高いんじゃないだろうかってくらい高い。でもその高さを出せてしまうのがにんじんさんだし、その高さで気持ちよくなるサウンドを作るのがカンザキさんなんだろうな。マジですごいよ。
Hakubi 『Twilight』
特にこの曲というよりはこのバンド、最近めっちゃ聴きます。もともと声とサウンドがかなり良かったから聴いていたんだけど、最近個人的歌詞ブームがきてからは歌詞がすごくてたくさん聴いている。
片桐さん(本名じゃないんだってね)の生臭い感情が丁寧に出ている。今青少年が欲しいのはこういう曲なんだよきっと。生臭さで行ったらそれこそ青春パンクと共通するけれど、ここまでの透明感を出せるのはサウンドと、片桐さんの声だからだと思う。
消えてしまいそうな声じゃなくて、弱いのかもしれないんだけどちゃんと力強くて、命を感じる。このバンドに救われた人は多いんじゃなかろうか。
『クロール』などの最近の曲もその力強さを前面に出したいい曲が多い。
『Twilight』はHakubiのなかでも人気のほうだと思うんだけど、この歌詞を見てほしくて。
生きていくことも 死んでしまうことも
怖くてただ私は息をしている
これ、『きょういくばんぐみ』のやつそのまんまなんですよ。踊ってはないけど。
あれがバズってるのってコンテンツとしての強さはそうなんだろうけど内容の共感性はあるだろ。だからみんなHakubiを聴いてほしい。人によっては結構胸がしんどくなっちゃうと思う。
本当に音楽の話は尽きない。できれば「音楽」より長生きしたいが。
