「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」
今年に入って、映画館で観た映画の13本目です。主演、福原遥で、映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編です。
福原遥は、子役時代、まいんちゃんとして、有名になり、1998年生まれと言いますから、今、27歳なのかな。あちこちの映画やドラマで見かけますから、かなり売れている女優です。
昨年、私は、NHKの大河ドラマ「べらぼう」を本当に休まずに見ていましたが、ドラマ中盤に出てくるヒロインの花魁役で登場していました。かわいいのですが、単にかわいいだけでない芯の強さを感じました。
「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」は、前作「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」の続編なのですが、現代の女子高生が、タイムスリップして、終戦間際の日本に行き、特攻隊の兵士と恋に落ちるという話だったんです。
当然、相手の兵士は、空に散っていったわけで、悲恋の話に、350万人が見入り、45億円の興行収入があり、社会現象になったとのことです。
私は観ようかなと思っていたら、時間が過ぎて、見逃してしまいました。観とけば良かったです(>_<)。
今回のドラマの設定は、その7年後、主人公の福原遥は、亡くなった悲恋の相手である兵士の思いを受け継いで、高校の教師になり、忙しい日々を過ごしています。
実際の撮影は、前作から3年しか経っていないとのことであり、と言うことは、女子高生役から、3年で高校教師の役ということですが、福原遥は、確かに教師に見えるのです。発展途上の女優というのは、こうも変化するものなんですね。
そこに、大学院生で代用教員の役である細田佳央太がやって来ます。細田佳央太の役柄は、亡くなった悲恋の相手の兵士とは異なり、明るいキャラで、あっと言う間に、高校生たちの気持ちをつかみます。
短い夏の間の2か月、二人は、担任と副担任の間柄で、恋心が芽生えますが、福原遥は、「私が忘れてしまったら、亡くなった悲恋の相手も永遠に忘れ去られてしまう」と、躊躇してしまい、相手の恋の告白に乗り切れません。
そこに、福原遥への良き助言者が現れます。前作で、福原遥と同年代の女子学生を演じた出口夏希の80年後である倍賞千恵子です。
前作に続き出演する出口夏希は、倍賞千恵子の回想シーンで、その夫役の井之脇海と重要な役柄を演じます。
ちなみに、井之脇海は、どっかで見たことあるなぁと思ったら、大河ドラマ「べらぼう」で“強くない”浪人役で出ていました。今回も、すごく強い役ではありません。そういうキャラなのかな。
倍賞千恵子は、重い病気を抱え、ホスピスにいる状態ですが、終戦間際に同年代の友人だった福原遥を見つけ、他人の空似かと、思わず、声をかけるのです。
倍賞千恵子は、高齢にもかかわらず、昨年「TOKYOタクシー」で、第49回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した人です。今回も、高齢者の役ではあるものの、過去を潔く振り返り、そこでの人生の気付きを福原遥に授ける役なんです。
今回の映画は、前作の悲恋から立ち直り、新たな一歩を踏み出す映画です。人生における“再生”の映画とも言えます。
福原遥、細田佳央太、倍賞千恵子の演技に、オジサンの私でも、上映時間の半分くらいはハンカチで涙を拭いていました。こういう感動の涙は、流すと、人生に良いことが起こると言いますよ。悪いもんじゃありませんね。
前作の大ヒットでの続編製作は、監督・俳優陣にとって、プレッシャーだったと言いますが、そのプレッシャーには充分応えた一作だったと思います。福原遥は、単にかわいいだけの女優ではないと改めて思いましたねー。
