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ちょい読み 2025/10/ 2



・ 『縄文文明と中国文明』 関裕二 著(PHP文庫 2024)

  【千夜千冊・以外】 236 頁

天孫降臨神話は、勝者の征服劇とみなされてきたが、
ここが大きな間違いだったことに気付かされる。

第三章 森を失った中国文明・森を守り海を走る縄文文明 P. 168

強い王がヤマトを征服したのではなく、敗れて零落した者が都に呼び出され
王に立てられたことも、偶然起きたこととはいえ、
「弱い王」を求める列島人の心情に合致していたのである。

第三章 森を失った中国文明・森を守り海を走る縄文文明 P. 175

人類が戦争を始めたのは、農業を選択したからではないかとする説がある
(『農業は人類の原罪である』コリン・タッジ 著 竹内久美子 訳 新潮社)。
(・・・)
縄文人は、「農業を始めればどうなるか」を、
理解していたのではなかったか。

第四章 一神教と縄文文明 P. 209

  少し前に『農業は人類の原罪である』の存在を知ったのだが、
  中古で3,000円以上なので、手をとめた。
  『暮らしのアナキズム』という本を読んで、おぉっ!と思ったのだが。
  未開社会は野蛮なのではなく、突出した権力が出来ないよう注意を
  払っていたのではないか。この考え方は、著者の語る「縄文文明」と
  同じであり、また、「反文明」と言える。
  だから、「縄文文明」ではなく「縄文の教え」みたいなものだ。
  著者は、とりあえず「縄文文明」という名で進めたが、
  後ほど、文明ではない、と言っている。
  「未開社会」より、「文明」自体が野蛮なのだ。

  この本には、個人的に懐かしいメンバーの名が出てきて嬉しい。
  歴史学者・岡田英弘さん。動物行動学者・竹内久美子さん。
  脳科学者・角田忠信さん。脚本家・林秀彦さん。
  フロイト派・岸田秀さん。

近畿南部は特異な物質文化によって
「競争力の高い制度」や、「最新技術の運用」を拒む
「文明に抗うための社会的装置」を充実させていったのだという。
その目的は、
「石器の生産や流通といった伝統的なネットワークにつらなる関係者の
 既得権益を守るため」だというのだ。

第四章 一神教と縄文文明 P. 216

(・・・)
『文明に抗した弥生の人びと』 寺前直人 著(吉川弘文館)
(・・・)

参考文献 P. 235