早く目が覚める朝がある。
まだ、起きるには早い時間。
アラームも鳴っていない。
外もまだ静かだ。
それでも、
ふと目が覚めてしまう。
時計を見る。
「まだこんな時間か。」
もう一度眠ろうと目を閉じる。
頭だけが、
少しずつ起き始めている。
今日の予定。
やらなければいけないこと。
昨日のこと。
何気ない会話。
心配事。
目を閉じるほど、
頭の中だけが忙しくなっていく。
体は眠たいのに、
心だけが先に朝を始めてしまう。
そんな日がある。
「あと少し眠れたら。」
そう思うほど、
眠れなくなることもある。
眠れない自分に焦って、
「今日は寝不足かもしれない。」
「また一日がしんどくなるかな。」
そんな未来まで考え始めてしまう。
まだ朝も来ていないのに、
心だけが今日を全部生きてしまう。
でも。
目が覚めてしまったことは、
失敗じゃない。
眠れない朝がある人は、
意外と少なくない。
心が少し敏感になっている時もある。
疲れが抜けきらないまま、
何かを頑張り続けている時もある。
体は休もうとしていても、
心だけが「準備」を始めてしまうことがある。
それだけなんだと思う。
眠れない自分を、
責めなくていい。
「また寝なきゃ。」
その言葉から、
少し距離を置いてみる。
目を閉じたまま、
布団の温かさだけを感じている。
静かな部屋の空気を、
ゆっくり吸う。
眠れなくても、
体は休んでいる。
その時間は、
無駄になっていない。
朝は、
早く始めなければいけないものじゃない。
心にも、
ゆっくり目を覚ます日がある。
そんな朝が、
今日はここにある。
「ちゃんと眠れたか。」
ではなく、
「ここから少しずつ始めよう。」
その気持ちだけで、
足りている。
Noa ☾𓂃
