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雨の日の頭痛から解放された素敵な雫が教えてくれたこと


※今回の記事は、相互フォローをさせて頂いている、田端うつ郎さんのメンバーシップの新企画となる『ギフト・ライティング』の後続記事です。

▼『ギフト・ライティング』の詳細はこちら

現在、私は田端さんのnoteのメンバーシップに参加しておりますが、先日、メンバーシップ内のラウンジ(掲示板)で何気なく発言したことがきっかけとなり、田端さんより後日、素晴らしい新企画のご提案を受け、この度、記念すべき第1回目のスタートに立ち会わせて頂く機会に恵まれました。

▼ 実際の掲示板での発言はこちらです

この書き込みから、田端さんは素晴らしいプロジェクトを思い付き、すぐに構想を形にされました。
それが前述した『ギフト・ライティング』であり、前回の記事は、そのプロセスの中の
『STEP 2:提供(記事のプレゼント)』に該当します。

▼前回の記事の内容はこちら

僭越ながら、以下は対談を通じた「私サイド」の後記となります。⇩



今回のギフト・ライティングの対談でお話した通り、約10年前に、友人から届いたのが写真の「ストームグラス」でした。

ガラス内部の溶液が、気温や気圧の変化で
様々な結晶を作り出します。
気温に左右されるので、
窓側と、室内側とで結晶の育ち方に差があったり⋯
逆に真夏の昼は気温が高すぎて、
結晶は溶けきっていたり、
霜柱のような結晶を見せてくれることもあります


ちなみに今日(撮影日)はこんな感じでした。


友人から前触れもなく届いた私宛の荷物。

箱を開けた時の新鮮な感動は、今でも鮮やかに覚えています。

見たこともない素敵なガラス製のインテリア。

「オシャレだなぁ」と感心した私は、同封されていた友人からのメッセージカードの内容にさらに心が温まりました。

雨の日が憂鬱で仕方のなかった私。
頭痛との付き合いも既に20年以上⋯


そんな私が、雨の日を気にせず、頭痛を紛らわせるように「結晶の観察」をしながら過ごせるようになった相棒のストームグラス。

プレゼントされた箱に、一枚の小さな取扱説明書が入っていたので、一部だけ抜粋し紹介しますね。(説明書は片手の平ほどの小さなサイズです)

製品は全て職人による手作りだそう


ストームグラスは、19世紀ヨーロッパで主に航海時の天候予測器として使用されていました。
水、樟脳(しょうのう)、塩化アンモニウム、硝酸カリウムを含む混合液をエタノールに溶かし、ガラス管に密閉して作られたとされています。

当時、海難事故を防ぐため、水銀気圧計、温度計、ストームグラスを一組にした『フィッツロイ・バロメーター』と呼ばれるものが漁港に配備され、気温や気圧だけでなく、ストームグラスによる結晶の種類で後の天候を予知していたともいわれますが、現代までの科学の発展に伴い、結晶化については謎が多く、未だ研究途中とのことです。

けれど、季節によって変化を見せるストームグラスにあなたも興味はありませんか?

余談ですが、私が部屋にストームグラスをお迎えして「かわいいな」と感じたことが一つだけありました。

それは、

ストームグラスは環境によって結晶化するまでの時間が異なる

パッケージから出して設置し、室内環境になじんで安定するまでに約1〜2週間かかると言われている

つまり、設置してからすぐに結晶化が始まるわけではなく、暫く室内では借りてきた猫のように自身を部屋に馴染ませるよう様子を伺っているかと思うと、なんだか愛着が湧いてきました。

ガラスに閉じ込められる薬品も、温度、湿度、気圧によって生きていますからね。

私はこの説明を読んだとき、ピアノの存在をふと思い出しました。ピアノも大部分は木材、キーと繋がっているハンマーには羊毛フェルト、部分的に革なども使われています。

ピアノも繊細な楽器で、湿度の高い場所では音が狂いますし、工場から出荷し、海外や国内のあらゆる場所に移動すれば、出荷時に調律していても、新しい土地に馴染むのを待って、一週間くらい経ってから再度調律師によって調律されるのが一般的です。

ストームグラスも、ピアノなどの楽器も、無生物のようでいて「生きている存在」ですよね。
大切にしたくなります。

また、田端さんからのギフト・ライティングの記事の中でも触れられていましたが、私には「雨の日や頭痛=煩わしいもの」という先入観がいつの間にかできていました。

結局のところ、あまり頼りたくはないですが、鎮痛剤で痛みを誤魔化していました。

そんな時に、雨の日や頭痛を一瞬でも忘れさせてくれるストームグラスの存在があることは、私の考え方の余白を拡げてくれたように思います。

これは対談でもお話しましたが、前職で一番多忙だった時期、私は一時的に左耳の聴力を落としました。業務中に急に耳が聴こえにくくなり、耳鼻科を受診し、検査を受けてお薬をもらいました。

その時医師から言われたのは、

「聴こえにくいと感じてすぐ受診されて良かったです。もし聴こえにくいまましばらく放置していたら、下がった聴力は固定され、もう薬物療法でも元の状態までは回復しなかったでしょう」と…

48時間以内に動いたのが良かったとはいえ、前日よりも明らかに周囲の声が聴き取りにくくなっていたのを自覚していた私は、耳鼻科の帰り道に車を運転しながら、

「まあ、最悪左耳がダメになっても右は聴こえるし、代わりに手話でも覚えようかな」と考えていました。

長く生きていれば思わぬところで不測の事態に見舞われることがあります。
そんな時、絶望することも当然あるでしょう。
それは人として当たり前の反応です。

けれど、同時に新しい希望が見つかる可能性もあります。

聴こえなくなる代わりに別のコミュニケーション方法を学ぶ。

それができれば、今まで会話することのなかった聴覚障害を持つ方とも新しい交流が生まれるかもしれません。手話を通じて、これまでの経験から培った何かと融合させ、新しい発想が生まれるかも知れません。

勉強は時間や努力も要するものですが、マイナスにはなりません。
そう考えれば、一概に

「聴こえない=『絶望』」ではなく、
「聴こえない=『新たなチャンス』」

とも捉えられますよね。
そういうマインドを持てるようになりました。

私は決して強い人間ではありません。

どちらかといえば、人との衝突を避けたい回避傾向が強い「弱いタイプ」の人間です。
けれど、うつ病を再発し、今のままでは自分で自分を追い詰め続ける人生から脱却できないと気づきました。

療養生活に入ってからは、考え方や認知の歪みを少しずつ直し始めました。

先程の逆転の発想もそうですが、周囲の人に今まで以上に感謝するだけでなく「信頼をすること」で改めて深く関わろうと思い始めたのです。

病気になっても、私の周りにいる家族、前職で仲の良かった先輩、友人など、少ないながらも私が大切に感じている人達は皆、誰一人として接し方が変わることなく、自然に今の私を受け入れてくれています。それがどれほどの安心に繋がったか。

押し付けではなく、「迷惑なんて思わないんだから、頼ったらいいんだよ」という言葉も、今の私の心には沁みました。

自分に足りない部分は、誰かに頼って助けてもらう


そういう考え方も、これからの自分には一つの選択肢として、あってもいいのかなと思います。

自分のメンタルと向き合うのは、個人差こそあれど、誰しも大変な場面はあるものです。
「憂鬱」「落ち込み」「イライラ」などの気分的なものから、「失敗」「別離」「喪失」「トラウマ」などといった事象的なものもあります。

長くそれらの不調の波にのまれると、何かのきっかけがない限り、自分の気力だけで乗り切るのは困難な場合もあります。

時間が解決してくれたり、偶発的にチャンスに恵まれメンタルを立ち直せることもありますが、メンタルが停滞している時、普段とは違う視点から自分や状況を見つめてみると、案外突破口がひらけるヒントが隠れているかも知れません。

これは、辛い時に無理をして上記のようなマインドを身に付けることを提案しているわけでも、押し付けたいわけでもありません。

どうにかしたいな、と自分で思える力がある時に、「そう言えば、あの時こんな記事を読んだな」と頭の片隅にでも思い出して頂けると幸いです。

辛くて一人で立てない時は、周囲の信頼できる人や医療機関を頼って欲しいなと思います。

今辛いあなたにも、そうでないあなたにも、長い人生の中で躓いた時の「自分を救うための一つの考え方」くらいに思って頂けたら嬉しいです。

さてさて、長くなりましたが、最後にあの日ストームグラスを送ってくれた友人には、彼女が一番好きなフィナンシェなどを手作りして、焼き菓子の詰め合わせを贈りました。


スティックタイプのフィナンシェの型
古いスマホのデータをひっぱってきたので
画質が残念ですが…
オーブン180℃で一気に焼きます。
プレーン、紅茶、抹茶、ココアの4種類を焼き上げ、
ワックスペーパーとかわいいマスキングテープで
手が汚れないように包んで、クリアバッグに入れます。
このマドレーヌ型も使いやすくて重宝しています。
友人が好きな抹茶のマドレーヌも
焼きあがり
ちょっと焼きムラ出ましたが、中はちゃんと綺麗な緑
あとは、日持ちがするのでブランデーケーキも
ドライフルーツは予め保存容器に入れ、一週間くらい
ブランデーに浸けてあります。
焼き上がったらすぐ全体にブランデーを刷毛で染み込ませ
再びラップなどで密閉して翌日まで冷蔵庫で寝かせ、
切り分けます。(3〜7日寝かせるとかなり美味しい)
あとは各々個包装して
(クリアバッグやシールは100均で揃います)
箱に収めて友人の元へ。
(フィナンシェは入らなくて別箱に入れました💦)



最後はただのスイーツ画像だけになってしまいましたが、どうか皆さんにも、憂鬱がほんの少しでも晴れるきっかけが見つかることを願います。

ここまで読んで下さりありがとうございました。


【御礼】


田端うつ郎 様

この度はメンバーシップの開設おめでとうございます。また、メンバーシップ新企画の記念となる第1号の題材に、私の投稿を選んでお声がけ頂きましたこと、誠にありがとうございます。

noteの記事だけでなく、試験的にPodcastでのコラボ配信にもお誘い下さり、最初は話すのが苦手で躊躇していた私に、田端さんは普段の配信と同じくらい明るく笑わせて下さいながら、雑談を交え、会話を引き出して下さったお陰で、文章におこすよりも詳細な当時の気持ちや状況をお話することができました。
心から感謝申し上げます。

「ありがとうございました。」

今後の『ギフト・ライティング』企画の第2回目、第3回目…メンバーの皆さんの色々なお話が聞けること、さらに企画が盛り上がることを楽しみにしております。

末筆ながら、今回のnoteの記事執筆、音声の編集作業、本当にお疲れ様でした。
長尺で大変だったと思います。
慣れない私のせいで、何度もトライ&エラーを繰り返しながらも収録にお付き合い頂きましたこと、重ねてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

                 アヤノ


田端うつ郎さんのnote『田端うつ郎の憂さバらし(メンタルヘルス×カルチャー)』は下記よりご覧になれます。

ギフト・ライティング対談のPodcastはコチラ


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