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ドラマ「コルミノ」工藤美桜さんと尾碕真花さん

ドラマ「コルミノ」が、ここまで自分の胸に響いた最大の要因は、W主演の工藤美桜さんと尾碕真花さんのお二人にあったと確信している。
「メグこと」(メグち+琴葉)の役を「みおいち」(美桜の「みお」+真花の「いち」)のお二人が体当たりで演じ、全身全霊で役を生ききってくれたことで、ここまでコルミノにハマれたのだ。
初主演という大切な作品に、コルミノを選んでくれたお二人には、心からの感謝と喝采を送りたい。


カメレオン女優な「みおいち」の凄まじい演技力

コルミノにハマってから、工藤さんと尾碕さん、それぞれの他の出演作品を改めて色々と観てみた。
放送当時に観ていたドラマも何本もあったが、「え?この役って、そうだったん!?」という感じで、お二人ともなかなかのカメレオン女優さんだと思った。

尾碕さんは、名前を変えながら掴みどころのない嘘を纏って生きる琴葉のように、ミステリアスな「余白」を残すのが本当に上手い。
瑞々しい演技から、本作の儚くもどこか歪んだ美しさまで、作品のトーンに自らの輪郭を滑らかに適応させる柔軟性が光っている。
ちなみに、尾碕さん出演の朝ドラ「虎に翼」を観てた時は、もっと年齢が上の女優さんかと思ってた(汗)

一方、工藤さんはというと、極端ともいえる程の様々な役柄を演じている。あまりの違いに、しっかり認識しないまま観ていたら、工藤さんとは気付けないほどだ。
コルミノまでの3年くらいの間だけでも、女子高生から社会人まで、年代も開きがあるが、観てて年齢的な違和感を感じないのも凄い。
(コルミノも19or20歳の役だけど、お二人とも全く違和感なしですね)
機会があったら、彼女の様々な出演作品をぜひ観てほしいのだが、とにかくそれぞれの役柄のギャップが凄すぎる。
例えば女子高生役ひとつとっても、あるドラマでは血まみれの殺人犯、またあるドラマでは可愛いレンタル彼女(このドラマ、確か実年齢は出演者の中で工藤さんが一番年上だったと思うのだが、なぜか役は一番年下…それでも全く違和感なくて、それもビックリ!)…いやいやもう高低差ありすぎて、耳キーンとなる(苦笑)

そんな工藤さんが演じた「世次愛(メグち)」は、ゴミ捨て場に捨てられていた謎の女性「古橋琴葉」を偶然拾ったことから、彼女に翻弄されながら、初めての恋に身を焦がしていく。
その時々の視線の揺らぎ、息遣い、感情の爆発させ方は、演技という枠を超えて「世次愛という人間がそこに生きている」と錯覚させるほどだ。

枝監督も「工藤ちゃんはめっちゃピュアで、スポンジのように吸収していくから、洗脳しがいがある」と仰っていたし、尾碕さんも「いつもどんな時でも、みおちがメグちとしてそこに居てくれたから、自分も琴葉になれた」と言っていたように、工藤さんは、まさに役が乗り移ったかのような「憑依型」の女優さんだと思う 。


コルミノで開花した工藤さんの「母性」

工藤さんは、芸能人にならなかったら保育士さんになりたかったらしいから、元々、母性の強い人なんだろう。
しかし、コルミノ以前の役柄では、あまり母性を感じさせる役はなかったように思うが、コルミノでそれが見事に開花された。

母性とは強さでもある。
ドラマが進んでいく毎に、メグちと工藤さん自身の母性がシンクロし、どんどん増幅していき、最終夜で爆発する 。

最終夜、歩道橋でのシーンは勿論とても好きなのだが、第六夜、琴葉の部屋で二人で床に寝転がっている最後、琴葉を抱きしめるシーンが、自分は本当に好きだ。あの切なくも慈愛に満ちたシーンは、工藤メグちさんの母性そのものに見える。


唯一無二のペア

性格も役へのアプローチ方法も、全く違うお二人なのだが、とても相性が良いように見える。
ご本人たちも言っていたが、凸と凹のようにピタッとハマり、「みおいち」二人だからこその唯一無二の空気感と化学反応が生まれるのだ。
そして、他の作品では見られない、コルミノだけで見られるお二人の魅力的な表情が数多ある。
枝監督は「みおいち」お二人の魅力をとてもよくわかっていて、その魅力を十二分に引き出している。
だからまた、枝監督と「みおいち」お二人がタッグを組んだ作品を、是非とも観たいと熱望する 。


沼が深すぎる「メグこと」と「みおいち」の絆

ドラマでの「メグこと」は、美しくもどこか危うい「名前当てゲーム」という嘘から始まる恋人関係だ。作中で見せる二人の切ない距離感や言葉にできない視線の交わし合いは、放送のたびにSNSで世界的なトレンド入りを果たすなど、主にアジア圏をはじめとする海外のGL(ガールズラブ)ファンからも熱狂的な支持を集めた。

そして、ファンを更に底なしの沼に落としたのは、舞台裏やプライベートで見せる「みおいち」としての素の二人だ。
作中の張り詰めた切なさとは一転し、お互いを信頼しきった仲睦まじいオフショットや、BD-BOX発売記念ファンミなどで見せる息の合った掛け合い。この作り物でない関係性とギャップこそが、「みおいち」が国境を越えて益々愛されている理由だと思う 。

※「タクアンウオ」とはコルミノのファンネームのことです。


尾碕真花さんのこれからについて、ファンとしての想い

そんな最高の作品を届けてくれたお二人だけど、現在、尾碕さんを巡っては、長年所属したオスカープロモーションからの退所・契約解除の有効性を巡り、双方の主張が対立する形で深刻な事態へと発展している。
信頼関係の破綻を理由とする尾碕さん側と、契約継続を主張する事務所側との間で泥沼化の様相を呈しており、ファンからも心配の声が絶えない 。

しかし、尾碕さんは、特撮から大河ドラマ、朝ドラ、そして主演ドラマへと、自らの実力で一歩ずつキャリアを切り拓いてきた、まさに「これから先の日本の映像界を背負っていける、将来ある俳優」だ。
こうした契約問題や法的なトラブルによって、彼女の瑞々しい演技を見る機会が奪われたり、今後のクリエイティブな活動の足枷になってしまうことは、エンターテインメント界にとっても大きな損失でしかない。

本人が自身の人生とキャリアを守るために下した決断が尊重され、何よりも俳優・尾碕真花としての未来が閉ざされない形で、一日も早くこの問題が円満に解決することを切に願うばかりだ。


異なるベクトルの演技力でファンを魅了してくれた工藤さんと尾碕さん。
二人が命を吹き込んだ「コールミー・バイ・ノーネーム」の輝きは色褪せることはない。
「みおいち」としての絆、そしてそれぞれの俳優としての未来が、これからも光に満ちたものであることを、ずっと応援し続けたい。

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