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ドラマ「コルミノ」全体所感

「コルミノ」がただの恋愛ドラマじゃなかったことが、自分にとっては一番よかった。
元々、自分はミステリー要素の強いドラマや映画が好きだから、そういう意味でもコルミノは好みだった。
事実、恋愛要素が強すぎる他のGLドラマは、何度も途中で挫折しながら、ようやく最後まで辿り着いたというものが多かった。

あと、コルミノは主に大学周りで起きる出来事で、主たる登場人物も大学生という設定も、これまたよかった。
学生時代の出来事なら、多少のファンタジーも有り得る気がして、受け入れやすく、ストーリーにすんなり入っていけたし、あの年頃のピュアさを、なんだか懐かしく心地よく感じられた。

それから、コルミノ全編を通して自分が最も心地よかったのは、「レズビアン」というワードが一度も出てこなかったことだ。
自分の年代のせいなんだろうと思うが、自分は「レズ」とか「ホモ」とか、そういうワードにとても抵抗を感じる。その言葉に内包された差別意識を感じてモヤモヤしてしまうのだ。その代わり、なんでか「ビアン」とか「ゲイ」とかにはあまり抵抗感がない。LGBTがメディアでも普通に取り上げられだし、市民権を得だした時代になってからの新しい言葉に感じるからだろうか?

それはともかくとして、コルミノでは、メグちとその友人たちは、メグちが女性を好きなことに対して、とても自然に受け入れている。
メグちが束に「普通に付き合うって何?」と相談した時も、束は「愛ちゃん、恋人できたんだ」と言い「彼氏」とは言わない。当たり前のように「彼氏」というワードを使うことが、人によっては差別となることを、自然と理解していることがとてもいい。
メグちが琴葉を「私の恋人」と紹介した時も、早苗が怒っていたのは、琴葉が女だからではなく、素行と評判が悪いからだ(笑)
そんな風に、どんな人にも自然で優しい世界観が、何とも心地いいのだ。
一番拘っているのは琴葉なのだが、それでもドラマではレズビアンとは言っていない。これ、脚本家の松ケ迫さんが意識したのかどうかはわからないのだが、自分にはそれがとても心地良くて、ドラマがとても観やすかった。

先日、MBSのトーク番組に、はるな愛さんが出演されていて(Netflixの「This is I」も観てみたい)「LGBTQという言葉すらなくなる世界が来てほしい」と話していたが、自分も本当にそう思う。いろんな人がいて当たり前だと皆が自然に受け入れる、そんな世の中に早くなってほしいものだ。

ところで、原作の「あとがき」で、斜線堂先生がコルミノをラブコメだと書かれていて、「え!?ウソやろ!?」と思わず声が出た。
ドラマのキャッチコピーは「ガールズラブミステリー」だったし、てっきりミステリーだと思ってたから。
でもそういえば、確かにドラマ内でもメグちには何度も笑わせてもらった。そうか、ラブコメだったのか、もしかしたらメグちがコメディ部分を一手に引き受けてたのか?と改めて思った(笑)


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