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ジャズ記念日: 1月8日、1963年(祝60周年)@ニュージャージー

Jan. 8, 1963 “Midnight Blue”
By Kenny Burrell, Major Holley, Bill English & Ray Barretto at Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ for Blue Note (Midnight Blue)

時代は変わっても廃れない名盤のひとつは、ちょうど今日の六十年前に収録されました。名ギタリスト、ケニーバレルの極み、ここにあり、という音色も楽曲も演奏も三拍子揃ったブルージーな名盤で録音も良いため、非の打ち所がない作品です。

冒頭の、渋みのある「チャッ、チャッ」と心揺さぶるリズムギター、その後に続く「ジャーン」と枯れ響くコード、メロディーの粘りあるシングルトーン、どこを取ってもジャジーに洗練された形で弾きこなすのが、バレルの真髄ですが、その中でも指折りの名演がアルバムタイトルを冠した本曲です。

ここでの演奏は、一人コールアンドレスポンスのスタイルで、押しては引く波のような独り言ノリツッコミの絶妙な間合いが気持ち良いところです。ソロもシングルトーン主体から後半にはコード主体に切り替わり、2:21からの泣きの和音のクライマックスを経ての展開も、単音と和音を絡める流れで飽きることがありません。

アルバムには盟友のテナーサックス奏者、スタンリータレンタインが参加していますが、この曲を含めた複数曲には登場していません。ミッドナイトという静寂なコンセプトに沿って音数を減らし、シンプルさを求めた結果、控えてもらったのかもしれません。タレンタインもむせぶような音色で夜の雰囲気には群を抜く相性がありますが、敢えて引き算して、それが功を奏したものと思われます。

コンガの名手レイバレットのアクセントと調和する、タイトでキレが良く「ダダっ」や「カシッ」とバレルに寄り添いながらも不規則に絶妙なタイミングでフィルインする勢いのあるドラムの絡み方がこの曲の肝です。パーカッションがバレルのギターに呼応することで、共に心地良くスイングしています。

作曲はバレルで同曲名のカラーとロゴを配したアルバムジャケットは、部屋に飾っておきたくなるほどお洒落で、ユニクロのTシャツにも採用されました。

録音もアルバム名のコンセプトを受けてか深夜の静寂の雰囲気が空気感から終始感じられて、オーディオ的にも聴きどころは多い作品です。

どこを取ってもアルバムの完成度が高く、創設者のアルフレッドライオンが話していたように、ブルーノートレコードの集大成の一つで、親しみやすいものの奥も深いため、人生のお供として携えられる作品です。

最後に、バレルにご興味を持たれた方は、こちらのライブ演奏もどうぞ。アートブレイキーのパワフルなドラムをバックに渋い演奏を展開しています。

バレルの名盤と共に素敵な夜をお過ごしください。

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