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【料理エッセイ】さんま祭りじゃー! 今年はうまい、安い、でかい! 焼いてもいいし、刺身もいいし、イタリアンにするのもありなんだぜ!

 今年はとにかくさんまがヤバい。メディアでも報道されている通り、うまい、安い、でかい! 毎日のように買ってしまう。このチャンスを逃すまいと躍起になっている。

 基本は塩焼き。切り身と違って、丸の魚は塩を強めに振り、速攻、焼いてOKなのですごく楽。魚焼きグリルがいつになく稼働しまくっている。

 ここ数年、いや、10年近く、秋でもさんまは小ぶりだったので、焼いても痩せこけちゃって可哀想な姿をしていた。こんなに堂々とした出立ちのさんまに再会することができるなんて! 真面目に感動している。

 大根おろしに醤油をかけたものを添え、スダチを絞って白米と一緒に頬張れば、在りし日の頑是ない日々が思い出されてくる。思えば遠く来たもんだ、十二の冬のあの夕べ。子どもの頃、さんま、大好きだったなぁ。

 さて、こんだけ大きいと他にも色々な食べ方をしたくなってくる。まず欠かせないのが刺身である。

 とはいえ、アニサキスは怖い。今年はハラワタにアニサキスがけっこういるらしく、鮮度が悪くなってくると身にも移動してくるんだとか。だから、スーパーで塩焼き推奨で売られているものを生で食べる勇気は湧かない。

 こういうとき、ありがたいのは町の魚屋さん。うちの近所のお店に相談したら、新鮮なやつを刺身にしてあげるよと言ってくれた。

 これは半端ない! 脂が乗っているので甘みがたんまり口の中に広がる。そんでもって歯ごたえあるので、リズミカルに噛んでいくと幸せな歌が美しく鳴り響く。ただただ無限に食べていたい。

 次の日にはフライパンでソテーにしてみた。

 和風が続いていたので今回は洋風に仕上げた。 ニンニクオイルでカリッと焼き上げ、事前に分けておいたハラワタとイタリアンパセリでソースを作った。ケイパーで酸味を足せば、ワインにぴったりなメインディッシュができあがる。

 そうなるとパスタも食べたくなるよね。

 むかし、六本木にある国際文化会館内のレストランでさんまのスパゲッティをご馳走になったことがある。最初、本当に合うの? と疑っていた。ところが存外、びっくりするほど美味しくて、以来、自分のレパートリーに加えてしまった。

 昨日は再び和風に戻ったよ。やっぱり煮魚もやっておかないといけないってことで、さっぱりとしたしょうが煮をいっぱい仕込んだ。

 ざっくりと真っ二つにして、身崩れ防止のバッテンを刻み、鍋に敷き詰めコトコトと煮た。水に麺つゆ、日本酒、みりん、砂糖をたっぷり。千切りにした生姜を振りかけて火をかけ、しばらく放置したら完成。

 これがあれば、ご飯を炊いて、味噌汁を用意すればお手軽に完璧なお昼ご飯が作れる。一人のときはこんなんでいい。いや、こんなんがいい!

 あと、個人的に大好きな蒲焼きもやったよ。頭を落とし、腹開きにして、太い骨を抜き、腹骨を薄くそぎとる。エラのあたりにも骨があるので切り取れば捌きは完了。

 太くて長いやつができたら、二分割し、小麦粉をまぶしたものをサラダ油多めのフライパンで焼く。カリカリになったら取り出しておく。

 蒲焼きのタレは醤油、酒、みりん、砂糖を煮詰める。トロッとしてきたらカリカリのさんまを戻し、気持ちよく絡めていく。それをご飯の上にドンっと乗せれば蒲焼丼!

 山椒をたっぷりかける。心の中でスタンディングオベーション。おめでとう。

 まだまだ秋ははじまってばかり。今年はこれでもかってさんまを食べていきたいと思う。本当、地球に生まれてよかったー!




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