自己紹介&序章:戦闘コマンドは愛の形
はじめまして、黒田と言います。
どこにでもいる40代の社会人ですが、僕の人生の根底には、35年間ずっと離れない「青いウィンドウ」があります。
◆1991年、月の洞窟で渡されたコントローラー
僕が初めて「RPG」に出会ったのは、1991年。友人の家に遊びに行った時、勉強中だった彼のお兄さんが不意に言った一言がきっかけでした。
「俺勉強するから、やってみる?」
渡された画面は、FF4のラストダンジョン「月の洞窟」。 何をすればいいか分からず、とりあえず全員で「たたかう」を連打する僕に、お兄さんは横からこう言いました。
「カインは、ジャンプだけでいいよ」
言われるがままに「ジャンプ」を選ぶ。画面から消えるカイン。数ターン後、凄まじい威力で降りてくる竜騎士。
「あれ、いなくなった! あ、降りてきた!! 強い!!!」
あの数十分の衝撃が、僕のRPG人生、そして「FF4という深い沼」への入り口でした。それから35年。社会や組織の荒波に揉まれる中で、ずっと心に残っている言葉があります。
◆「正義よりも大事なこと」の正体
試練の山で、セシルが父クルーヤから授かる言葉。
「正義よりも正しいことよりも、大事なことがある。いつかわかる時がくる。ゆけ!セシルよ!」
この「大事なこと」とは、一体何なのでしょうか。
35年経ち、40代になった今、僕が行き着いた答えは「愛(=心に素直であること)」でした。
それは単なる男女の愛ではありません。 キャラクターたちは自分自身をどのように受け入れ、どう愛していったのかという、切実な生き様のことです。
◆戦闘コマンドは、彼らが選んだ「愛の形」ではないか
このnoteでは、FF4のシステムを「攻略」ではなく「哲学」として読み解いていきます。 僕が辿り着いた仮説は、「戦闘コマンドは、キャラクターが胸に秘めた愛の形そのものである」という視点です。
カインの空白:なぜ彼のコマンドには「2つの枠」が空いているのか。それは、誰の助けも拒絶して独りで「跳ぶ」しかなかった男の、不器用な孤独ではないか。
セシルの変化: 自らを削る「あんこく」から、仲間を守る「かばう」を手にした道。それは、鏡の中の自分(暗黒)を許し、愛したという究極の自己受容ではないか。
攻略本には載っていない、ドット絵の向こう側に流れる「14通りの愛」を、一人のプレイヤーとして紐解いていきたいと思います。
◆ハードモードな現代社会を生き抜く、あなたとともに
40代。僕たちの日常、そして人生は魔法もセーブポイントもない、それこそ月へ行くよりも過酷な「ハードモード」かもしれません。
責任、孤独、葛藤、理不尽、、、自分を見失いそうになる日々。
そんな今だからこそ、FF4の13人(14通り)の生き様が、僕たちに「自分を愛し、明日を信じる力」を教えてくれるはずだと思います。 あの日、月の洞窟でカインに「ジャンプ」を命じた少年の心を持ち続けているあなたへ。
FF4は今後、さらに僕たちの人生の教科書になってくれるかもしれません。
一緒に35年目の真実を探す旅に出ませんか?
