1度目に直面した死 (前編)
プロフィールに私は、時々「2度死に直面し、、」と記すことがあります。
「そんな急な崖っぷちで落ちそうになったの?」
なんて聞かれたこともありますが、この話をし出すと、急に皆さんシリアスモードになられます。
そうです。非常にシリアスでした。
2015年のGWを使って、私は簡単な腹腔鏡手術をすることにしていました。持病を改善してQOL向上アップのため。
当初腹腔鏡手術は数時間、入院も1週間、当時細々やっていた仕事(近所の内科の受付)も、1か月で復帰できる、ということでした。
その腹腔鏡手術はうまくいったのですが、事件はその3日後、まだ入院中に起こりました。
チクっ。
昼食が終わると、なんだか胃が痛い。
「ん?お腹も空かないのに食べたから、食べすぎたのかな」
術後は、とにかくしっかり食べて院内を歩くようにすれば、早く退院ができると言われ、一生懸命病院食を毎食完食していました。
チクッとなった胃の痛み、だんだんチクチク、、そして痛みも増してきました。
「あーまた胃痙攣かな、、」
胃痙攣は過去2度ほど経験したことがありました。あれは痛い。胃が抉られるほど痛いのです。胃痙攣は陣痛より痛いと思っていました。
けれど今回の痛みはどうも様子が違うかも、、断続的な痛みがどんどん増してくる。
ナースコールをして、研修医のお医者さまも来て、ひとまず痛み止めの点滴を打ってもらいましたが、まるで効かない。
さらに痛みは増して行き、何度もナースコールをしたのだと思います。さすがに緊急事態だったようで、そのうちバタバタと周りも動き出していました。
レントゲン、CT、痛みをこらえながら、痛みのあまり意識も朦朧としてくる中、検査をし、降りた診断は腸捻転。
結局その痛みを7時間ほど耐えた末、緊急開腹手術をすることに。
痛みを耐えながらあらゆる検査を受けてる途中、私は見たのです。
三途の川を。
広い、灰色の川が目の前を左から右にダクダクとながれていました。
「あーこれを渡ると私は死ぬんだなぁ。」
痛みで意識が朦朧としてる中、痛みで視界も白黒になった中、私はぼんやりとそう感じました。
「先生、私死ぬんですか?」
ずっと付き添ってくださってた研修医の先生に、私はそう尋ねました。
「そんなことありませんよ!」
つづく、、、
#
