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雪花舞う静寂の夜 -友情と希望が紡ぐ最低最悪のクリスマス物語- 前編w

🎄 今夜はスタエフで、朗読劇としてもお楽しみ頂けます!


💌 Lonesome Love letter from Prague @ Xmas

先日、出先から帰ってきたら、1通の airmail が届いていた。
プラハの友人からのラブレター…… ならぬ、美しい装飾の外国情緒溢れるクリスマスカード。

「今年は仕事で1人 自宅で寂しいクリスマスだ」との走り書きに、「史上最低最悪のクリスマス!!」との矢印吹き出しコメント付きにクスッと笑ってしまう 笑

史上最低最悪のクリスマス…… かぁ……

正直なところ、私自身クリスマスシーズンに幸せだった記憶とか、嬉しかった記憶ってあんまりない 笑
むしろ、クリスマス苦手で…… 毎年毎年、ろくな事がないんだもの w

てことで、
今日はワタクシ史上、最低最悪のクリスマス…… のお話。


🎄 最低最悪のクリスマス in England

これは、かれこれ四半世紀ほど前、私がイギリスにいた頃の話。

当時の私は、イギリス在住1年目。
大学に研究員の籍は置いたままで、現地 Plymouth の小学校へ異文化交流の先生として、赴任していた。
赴任期間は、その年の年末31日までの予定で、年明けの休暇明けからは、別の地方、Yorkshire への赴任が決まっていたのだった。

ところが、ところが。
クリスマスカウントダウンが始まろうとする12月初旬頃のこと。帰宅した私に、家人がいつもの明るい声を掛けてきた。

「ナエ が、この家で過ごすのは31日までの予定のはずだったんだけど~、フランスから祖父母が急に遊びに来ることになってしまったの。ゲストルームが足りないから、22日までに家を出て欲しいのよ。London のホテルとか、Cambridge の彼氏の家とか、行くところ、探して欲しいの~」

急に言い出したのは、ホストマザー。
 ( ゚ Д゚)ハァ?? ナ、ナンデストーッ!!??

12月も1週目が終わろうとしているような時期に、いきなりクリスマス前に家を出て欲しいとのこと。あまりに突然の事で、私は目の前が真っ暗になってしまったのだった。


🎄 もう1人の日本人と宿探し

その当時、近くの小学校に、たまたま研修で別の日本人学生が留学してきていた。
その彼女とは、地域のコミュニティスクールの外国人向け英会話クラスで偶然一緒になって知り合った。
年も近かったこともあって、ちょくちょく会うようになり、お互いの家を行き来するほどの仲の良い友達になった。

ある日、途方もなく暗い表情の彼女がやって来た。
話を聞くと、彼女もクリスマス前にステイ先を出なければならないと、突然言い渡されて途方に暮れていたのだった。

お互いに顔を見合わせて、似たような境遇に驚きつつも、そういうことならと2人で協力して、年末年始を過ごせる場所をなんとか探そうと誓い合った。

そりゃもぉ、2人ともね、必至になってホテルだの、モーテルだの、アパートだのって、探し回ったんだ。ほんと。

でも軒並み、ホテルも、B&Bも満室。
考えてみたら、そりゃオンシーズンだもの。
それは仕方のないこと。

空いてる宿は、クリスマス休暇客狙いのためにかなり割高。
普段の2~3倍になっているのは当たり前。年越しで連泊なんぞ、当時の私たちには、到底無理な金額 。゚(゚´Д`゚)゚。

私は「大学や研究室の寮になら戻れるかな?」と思い出して連絡してみると、クリスマス休暇はやはりお休みになるとのこと。

「クリスマス過ぎたら開けてるよ~」と言われてしまう。

(肝心のクリスマスがお休みじゃ~、意味ないんじゃよーっ!!)と、心の中で叫びつつも、「で、ですよね~💦」と苦笑するしかないのだった。

もう、それこそ、学校でお世話になっていた他の先生方や、放課後に通っていたコミュニティスクールのクラスの先生やスタッフさん、クラスメートたちにも、年末年始だけでいいので、泊めてくれないかと聞いて回り、思い当たるところは全部連絡してみた。

さすがに12月に入ってしまってからで、アドベントカレンダーが5つ6つ開いているような時期になると、もう既にどこの家庭もゲストが決まっていたり、クリスマス休暇の旅行が決まっていたりして、受け入れてくれるところがあるはずもなく……

だれもが口を揃えて「申し訳ないけれど、今からではもう無理だ」と、私たちは断られ続けてしまったのだった。

これがまだ11月初旬なら、各家庭、ゲストも確定してないから、1人くらいは大丈夫だったはず…… たぶん。

当時の私のイギリス人彼氏は、研修でスペインへ行った後。
なぜか突然プロポーズしてきたベネズエラ人研究員も、私に断られて1人寂しく、クリスマス休暇のために帰国した後。大学の仲良しの友人連中も、それぞれの国へ帰国した後。
(´・ω・`) ショボーン

あの時、なりふり構わず追いかけてスペインへ、あるいはベネズエラへ行っていたなら…… たぶん今頃、私は日本にいなかったかも知れない 笑

ま、それはさておきwww


🎄 雪花舞う公園にて……

あの日の私は自分人生史上、かつて無いほどの孤独と最低最悪の窮地に立たされてしまっていた。

…… ク リ ス マ ス に 
行 く と こ ろ が な い ……!!

つ ー か、 住 む と こ ろ が な い !!!

イギリスのクリスマスは、アメリカほど派手ではない。
街のメイン通りは、賑やかに飾り付けられてはいるが、ギラギラではなく、本当に慎ましやかにキラキラと輝いていた。
冬のイギリス独特のどんよりした天候も、それなりに厳かな雰囲気を醸し出していた。

イギリス南西部は比較的温暖といえども、真冬の夜には3~4℃まで冷え込んでしまう。もし夜霧が出たなら、全身湿って、体感温度は氷点下になってしまう。真冬の朝日は朝は8時以降にしか出てこないし、日没は4時頃。
さすがに野宿は凍え死ぬ…… ダメだこりゃ!!

もうこうなったら、大通りの公園で野宿して死にかけて、病院送りになるか…… 
(すくなくとも、暖かいベッドで眠れるかもしれない !?)

あるいは逮捕されて、ブタ箱で年末年始を過ごすか……
(悪夢のメキシコ再びか!? ←これはまた別の話でw)

修道院や教会に、行き倒れの旅人として慈悲を乞うか……
(いずれにしても、日本へ強制送還は間違いない💦)

ある意味、究極の選択にまで、思考が追い詰められてしまっていた。

出ていかねばならない日は、刻一刻と迫ってくる。
しかし、2人とも行くアテも見つからず、途方に暮れてしまっていた。

大通りの公園のイルミネーションがキラキラと、それはもう腹が立つくらいに綺麗に、でも冷たくよそよそしく輝くのを、恨めしそうにじぃぃっと眺めていたら、静かに舞うように雪が降ってきた。

イギリス南部で雪が降るのは珍しい。だが、その年末に限って記録的な寒さが続き、雪がちらつく日が多かったのだ。

異国の地で、それも日本では経験できないであろう、本場のクリスマスを過ごせることを楽しみにしていただけに、私は途方に暮れて、悔しさと寂しさで日が暮れるまで、公園でひとり静かに泣いた。

いつの間に来たのか、友達も隣に来て泣いていた。
2人で何も話さず、ただただず~っと、泣いていた。
行き交う人々の幸せそうな姿が、ただただ羨ましかった。

……どぉなる、あたしっ!? 
どぉする、あたしたちっ!?


。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。:+* ゚ ゜゚ *+:。

次回につづく……
また今回も引っ張りますよぉぉ!!  笑


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