ミイコの夢
全国の学校へ漫画『宇宙兄弟』を寄贈する夢。
ミイコは子どもたちに宇宙兄弟を届けて、夢を見させてあげたい。
でも、様々な困難が壁のように立ちはだかっていた。
そんなとき、夢を食べる妖怪❲バク❳があらわれた。

バクはミイコに図書館司書の幻を見せた。
「宇宙兄弟? 子どもたちには漫画ではなく、世界の名作を読んでもらいたいと思っています。こちらではお断りします」
ミイコは挫けそうになった。しかし、勇気を振り絞って言った。
「古いイギリスやロシアのお話も素晴らしいですが、それでは宇宙飛行士になる夢は描けません。子どもたちは今を生きています。漫画なら、字を読むのが苦手な子どもでも読みやすく、絵の力は印象的です。私は、子どもたちに今の夢を届けたいんです」
司書の幻は消えた。
バクはミイコの旦那の幻を見せた。
「物価高の上、米の値段は高騰している。漫画を買うお金があったら、その分を家計に回したほうがいいんじゃないか」
ミイコは挫けそうになった。しかし、挫けなかった。
「イエス・キリストは人はパンのみに生きるにあらずと言ったでしょう。食べることで精一杯の大人もいる。でも、子どものときこそ、食べるだけじゃない大きな夢を見させてあげたいの。私は宇宙兄弟を届けて、子どもたちに宇宙の夢を見させてあげたい」
旦那の幻は消えた。
バクはお金が集まらないと焦るミイコの幻を見せた。
第三弾、第四弾と寄贈したいのに。
後が続かない。
悩むミイコ。
そのとき、noteが輝いた。
ミイコの夢に賛同した人たちからお金が集まる。
「がんばってね」
「私も夢を届けたい」
バクは正体をあらわした。
バクは妖怪ではなく、実は悪夢を食べる聖獣だった。
ミイコが見ていたのは悪夢だった。
バクはミイコの悪夢を浮かび上がらせていたのだ。
バクは小さな男の子になって言った。

「悪夢はあなた自身が打ち破りました。子どもたちに夢を届けてくれてありがとう。あなたの素敵な夢を私も応援しています。ムリしてね。でも、ムリはしないでね」
ミイコはうなずいた。
「ムリしないで、ムリするからね」
ミイコの夢は未来へつながっている。
ミイコさん、一歩一歩、カペ♬
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