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「人を不快にさせない文章」を書けるものだろうか

私はエロい小説を書いて発表するという、ある意味社会的には眉を顰められるようなことをしています。
しかも、一般的には社会的地位が高まってくる年齢でそんなことをやっているわけで、世の中的には外れ値、イレギュラーな存在だろうと思います。

だからこそ、自虐を交えながら書くことが多いのですが、それでも気をつけなければいけないことがあると感じています。
もともと自己肯定感が高くないので、必要以上に自分を下げてしまいがちで、「これは誰でもできることだ」と自分のやっていることを過小評価してしまう癖があります。
一見すると謙遜に見えるけれど、これもある意味「価値観の押し付け」になってしまうのかもしれません。

私はこれまで、小説について試行錯誤してきたことを何度か書いてきました。
でもそれはあくまでも「自分なりに」試行錯誤してきた結果であり、基本的には「過去の自分に向けて」書いているようなものです。
だから当然、そこに絶対的な正解はありません。人によってやり方は違うし、それぞれに合ったやり方があるはずです。

文章を書くと、必ず誰かの心に触れる。
だからこそ「誰かを不快にさせてしまうんじゃないか」という不安は、いつもつきまとっています。

とはいえ、じゃあどうすればいいのかと聞かれると、正直「これだ」という答えは持っていません。むしろ私自身が試行錯誤している最中です。

断定的に言い切れば読みやすい。けれどそのぶん、外れた人にとっては「否定された」と感じられてしまうかもしれない。
かといって曖昧に「かもしれない」と濁してばかりいると、今度は何も伝わらない文章になってしまう。

書き手として「はっきり言いたい自分」と「なるべく誰も傷つけたくない自分」のあいだで、どうバランスを取るのか。これはきっと永遠の課題なのだと思います。

私はまだ、うまい答えを出せていません。
ただ少なくとも、「私はこう思った」「私にはこう見えた」と、自分の体験として語ることならできる。一般論を気取るよりは、読んだ人が受け取り方を選びやすい気がします。

誰かを不快にさせない書き方なんて存在しない。
けれど、それでもできる限り「伝わる」文章を模索していきたい──そんなことを考えています。


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