【上海旅行記】楽しかった上海ディズニーと消えた9万円
インスタのストーリーでお伝えした通り、上海旅行についてまとめていこうと思う。インスタは長い文章が書けないので、noteで紹介することにした。

まず前提として、私は海外旅行自体あまり行ったことがない。そして、英語も中国語も苦手だ。そもそも耳が悪いのか、母国語でさえ聞き取れないことがある。中国語は大学時代に少し勉強したが、挨拶程度しか分からない。

英語はもっとダメだ。中学生からずっと学んできたのに、全くと言っていいほど聞き取れない。TOEICのリスニング試験では「全部同じ問題じゃない!?」と頭が混乱したほどだ。
大学の英語の授業では、宿題が1問も分からず、そのまま出席しては毎回運悪く当てられていた。
「ごめんなさい…宿題やってみたんですが、1問も分かりませんでした」
と正直に答えると、先生からは「嘘をつくな!」「サボるな!」と怒鳴られた。それ以来、英語は私にとって大の苦手科目になった。

そんなおバカな私でも、上海旅行は心の底から楽しめた。だから「海外旅行が怖い」となかなか一歩を踏み出せない誰かのためになるかもしれない……と、今こうしてカチャカチャ文字を打っている。

とはいえ、到着してわずか数時間。
さっそく私のおバカが原因で、とんでもないミスをやらかしてしまうんだけど...。
1日目|上海到着 さっそく「高い勉強代」を払う羽目に

長崎を出発して、まずは佐賀県基山町にある「ハンバーグ KIRINYA」に向かった。ここの和風ソースのハンバーグがとんでもなく美味しい。

その後、太宰府天満宮の参道で「天山」のあまおういちご大福や梅ヶ枝餅を食べた。

太宰府天満宮の仮殿で参拝し、福岡空港に向かった。

18時ちょうど、春秋航空で上海浦東空港へ。

到着してすぐ見つけたお店で小籠包や焼きそば、青島ビールをいただいた。
空港から一歩外へ出ると、どこか都会の喧騒が混じり合ったような独特の匂いが漂っている。
本来ならホテルの送迎バスに乗るはずだったけれど、残念ながら間に合わず、仕方なくタクシーを使うことにした。

乗り込んだ車の運転手は、しきりに「チェッ、チェッ」と音を立てる。舌打ちをされているのかとビビってしまい、その焦りからか支払いの瞬間、私は初日からとんでもないミスを犯してしまった。

決済画面に表示された「¥」という記号を、私は日本円の「円」だと思い込んで支払ってしまったのだ。
本来なら数千円で済む距離。
しかし、私が実際に支払ったのは、なんと日本円にして
「約9万円」
支払いを終えた瞬間、それまで気だるそうにしていた運転手が、見たこともないような速さで車に駆け込み、夜の街へ全力疾走で消えていった。
「……え?」
取り残された私と、走り去ったタクシー。運転手さんは今ごろ、思わぬ臨時ボーナスに喜んでいるんだろう。
これが上海に到着して早々、おバカな私がやらかした、あまりにも情けない大失敗だった。
2日目|上海ディズニー満喫 世界初のズートピアに感動

翌朝、目が覚めても昨夜の出来事は夢ではなかった。

重い足取りでマクドナルドへ向かい、朝食を済ませる。まだ心には大きな穴が開いたままだったけれど、今日の目的地は「夢の国」。いつまでも落ち込んでいるわけにはいかない。

9時15分、上海ディズニーランドへと足を踏み入れた。
ここは2016年にオープンした、世界で最も新しいディズニーパークの一つ。広さは東京の約1.8倍とアジア最大級のスケールを誇る。

世界初となる「ズートピア」エリアや、すべてのプリンセスが集まる世界最大の「魔法にかかったおとぎの城」、さらには最新技術を駆使したアトラクションなど、東京にはない圧倒的スケールの最新アトラクションが揃っている。

まずは「カリブの海賊」へ。

最新のプロジェクションマッピングを駆使した大スクリーンの映像がとにかく凄まじい。 映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界にそのまま入り込んだかのようだ。

デイヴィ・ジョーンズは、本当に生きているみたいだった。

ブラックパール号とデイヴィ・ジョーンズのフライング・ダッチマン号による海上砲撃戦。そのど真ん中を進んで行くときは、マジで鳥肌がたった。
これまで知っていたカリブの海賊とは完全に別物。そのあまりの没入感に、気づけば昨夜の絶望は少しずつ遠のいていた。

さらに、今回一番の目的だった「ズートピア」エリアへ。

アプリで確認すると50分程度の待ち時間だったが、列は止まることなくぐんぐん進み、気づけばあっという間にアトラクションの乗り場に着いていた。

乗ったのは「ホット・パースート」。

ズートピア警察署のパトカーに乗り込んで、犯人を追跡する。

ジュディやニックと一緒に、ズートピアの様々な地域を猛スピードで駆け抜けていった。

あらかじめ映画「ズートピア」を観てから行ったので、もう大興奮だった。パトカーに乗り込んで追いかける街の景色は、まさに映画で見たズートピアの世界そのもの。その圧倒的な完成度の高さに、アトラクションを降りてからもワクワクが止まらなかった。

午後には憧れのアイアンマンと対面し、一緒に写真を撮った。

そういえば、途中で食べたエッグタルトが驚くほど美味しかった。サクサクの生地にとろけるような卵の甘み。それは、傷ついた私の心にじんわりと染み渡るような優しい味だった。

上海ディズニーはアトラクションの待ち時間が短くて、本当に最高だった。

その分、たくさんのアトラクションに乗れたし、パレードをゆっくり見たり、パーク内をぶらぶらしたりと、いろんな体験ができて満足度が高かった。

ホテルの部屋に戻り、キンキンに冷えた青島ビールを流し込む。9万円失ったことも忘れるくらい、最高の1日だった。
3日目|外灘散策 南京東路で「ちいかわ旗艦店」に遭遇

この日もディズニーへ。8時過ぎにホテル前でバスを待ち、降り場からしばらく歩いて9時20分頃にようやく入園した。前日より混んでいて、うねうねと長く歩かされる。

10時過ぎに「ズートピア」を楽しみ、その後はお散歩。

キャストさんが突然始めた輪投げに挑戦したり、バズのアトラクションに乗ったり、パレードを見たり。

13時頃、一度電車でホテルに戻った。

15時からはバスで外灘へ移動。ここはかつての租界時代の面影を残すレトロな洋館が立ち並び、対岸には近未来的な高層ビル群が広がる、上海を代表する観光スポットだ。

川沿いの景色を楽しんだ後、南京東路を歩いていると、まさかの「ちいかわショップ」を見つけてテンションが上がる。

ここは2025年9月にオープンしたばかりの中国初の旗艦店で、2階建ての店内はどこを見てもちいかわだらけ。あまりの可愛さに明日また来ることを心に決めた。

夕食は新世界大丸にある「蘇小柳点心」で小籠包。
帰りの電車、ホテルの最寄り駅の改札でなぜか引っかかってしまった。たぶん、タッチするのが早すぎたんだと思う。
4日目|豫園と上海タワー 川底を走る「謎のゴンドラ」

3日目は、上海の歴史が色濃く残る場所からスタートした。

11時、古城公園の緑を抜けて「豫園」へ。

一歩足を踏み入れれば、そこはまるで映画のセットのような中国の伝統美が広がっている。


名店「南翔饅頭店」でいただいた小籠包は、言葉を失うほどの美味しさ。

これからの人生でこれを超えるものは絶対に出てこないだろう。


食後は「覇王茶姫」で人気のジャスミンミルクティーを片手に、レトロな旧校場路をぶらり。

さらに「大白兎」で懐かしい甘さのキャンディーを買い込んだ。

午後は一転して、洗練された「新天地」へ。石造りの古い建物(石庫門様式)をリノベーションした、おしゃれなカフェやレストラン、ショップが集まるエリアだ。
少し休憩をかねて、イタリアの老舗カフェ「COVA」で美味しい紅茶を楽しむ。甘いものが食べたかったので、ショーケースを眺めるとケーキが一つ4,000円もしていたので諦めた。

外灘へ移動して「ちいかわショップ」でお土産を買い込んだ。

早めの夕食は「海底撈火鍋」へ。至れり尽くせりのサービスに心もお腹も満たされ、外へ出ると街はすっかり夜になっていた。

対岸の浦東エリアへ渡るために、川底を通る「外灘観光隧道」に乗ってみることにした。

ゴンドラに乗り込むと、そこには幻想的なイルミネーションと音響の世界が広がっていた。
キッラキラの光の演出に、「えっ、何これ?」と思わず見入ってしまう。まるで異次元を旅しているような感覚に包まれている間に、ゴンドラはぐんぐん進んでいった。

トンネルを抜けると、そこは別世界。さっきまでのレトロな街並みとは打って変わって、目の前にはこれでもかというほど巨大なビル群がそびえ立っていた。

そして、この日の締めくくりは「上海中心大厦(上海タワー)」。
中国で一番、世界で二番目に高いこのビル。エレベーターに乗ったと思ったら、耳がツーンとする間もなく、あっという間に地上632メートルの展望台に到着した。

そこから見下ろす上海の夜景は、とにかくすごかった。さっきまで見上げていた高いビル群が、今はもう自分の足元にある。

初日のタクシー事件のショックも、この現実離れした絶景を前にしたら、なんだかちっぽけなことに思えて、少しだけどうでもよくなった気がした。
5日目|リニアで空港へ 帰国後真っ先に向かったお店

楽しい時間はあっという間で、ついに最終日。
最後のお楽しみは、世界最速クラスを誇る「上海リニアモーターカー」だ。
9時39分、列車が滑り出す。

加速が始まると、景色がどんどん線になって後ろへ流れていく。車内のディスプレイに表示された速度は「301km/h」。新幹線並みのスピードのはずなのに、磁気で浮いているせいかほとんど揺れがなく、滑るように進んでいくのが不思議だった。
わずか8分後には空港に到着し、私の上海旅行は一気に終わりへと向かっていった。

14時過ぎ、春秋航空に乗り込み上海を後にした。

空の上で、失った9万円のこと、上海ディズニーでアトラクションを満喫したこと、そして美味しかった小籠包のことを思い返す。高い勉強代だったけれど、それを含めても今回の旅は「最高だった」と思える自分がいた。
18時、福岡に到着。

真っ先に向かったのは「天ぷらひらお」。揚げたての天ぷらを頬張り、名物のイカの塩辛を口に運ぶ。

いつもの味に、ようやく「帰ってきた」と肩の力が抜けた。
財布の中身はだいぶ軽くなったけれど、心には9万円分以上の忘れられない思い出がパンパンに詰まっていた。
