寝返りをうてないと健康に悪い理由
※ ここで言う「寝返り」とは、無意識下でなされるものを指します。睡眠を中断して、自分の意思で体勢を変える動作のことではありません。
フォロワーさんの投稿を拝読していると、「疲れが溜まっているのか寝落ちしてしまいました」という方が数名いらっしゃいました。
実は僕もここ1週間、布団で眠ったのは2回くらいです。何故かって?それは寝落ちしたからですよ。
「就寝前のスマホやPCはやめておこう」と問題提起しておきながら、これでは話になりませんね・・・。
ですが、言い訳しておきますと、まだ眠るつもりはなかったのです。ですのでギリギリセーフ。たぶん。
寝落ちはすこぶる健康に悪いです。誤解を恐れずに言わせて戴くと最悪ですね。主な理由をあげるなら以下の3点でしょうか。
①ブルーライトにより睡眠の質が低下する
②室内が明るいままだと睡眠の質が低下する
③寝返りがうてないため身体に負荷が溜まる
今回は、③の「寝返り」について掘り下げたいと思います。
1)同じ姿勢は負担がかかる

肩こりや腰痛の際にみられる、いわゆる「コリ」は、老廃物が蓄積し、筋肉の柔軟性が低下した状態だと考えられています。それで、コリは身体に負担がかかった状態が継続すると生じやすくなります。
一般的には、「身体に負担がかかる=ハードな運動」というイメージがありますよね?
間違いではないのですが、コリは必ずしも、しっかり運動した際にだけ生じるものではありません。実は殆ど動かずに、同じ姿勢を長時間つづけていると、かなりの負担になるのです。
緊急事態宣言の終盤から、解除された当初はぎっくり腰、寝違えを起こす方が頻発しました。あまりにも「動かなさ過ぎた」ことが、原因のひとつでしょう。
スポーツなど運動をしている際には、血液をはじめ体液の循環は絶えず促されます。これはつまり、老廃物が溜まりにくいという事でもあるのです。
例えば、部活の練習に取り組んだ後、軽く柔軟体操やジョギングをしますよね?これは、体液の循環を促し、疲労が蓄積しないようにして、翌日に繋げるためです。
その一方で、同じ姿勢を保つということは、体液の循環も滞りがちになるぶん、実はコリが発生しやすい状態にあると言えます。
デスクワーク等で、長時間座りつづけると、腰や脚の血流は停滞しがちになり、腰痛や脚のむくみに繋がってしまうというわけです。
2)寝返りが健康に良い理由
長時間に渡って同じ姿勢をとりつづけると、身体にはかなりの負荷が生じます。
それは眠っている時でも例外ではありません。どのような姿勢であろうと身体を動かさない限り、必ず負荷が発生している部分が存在するのです。
例えば、腰の右側に負担がかかり疲労が溜まり始めると、意識しなくとも、身体は右腰の負荷を逃がしやすい姿勢へと体勢を変えます。
しばらくすれば、今度は腰の左側に負担が溜まり始めたとします。すると、腰の左側を労わるようなポジションへと変化するのです。これが寝返りですね。
つまり、寝返りとは、身体の一か所に負担がかかり続けることを避け、身体の他の部位にも可能な限り均等に負荷がかかるようにと、健康を保つために無意識下で行われる動作なのです。
寝落ちしてしまうと、これが難しくなります。
ソファであったり、テーブル周辺であったりと、条件はそれぞれですが、寝返りをうてるスペースを確保できているケースは稀でしょう。
眼が覚めるのは、身体に生じた負荷が限界に達した時です。寝落ちから目覚めた際に、体の節々が痛かったりしませんか?
そういう意味では、布団の上でスマホを操作中に、眠ってしまうのはまだマシな部類だと言えそうです。
3)体調不良の原因
西宮市は他都市から移転してくる方が多い、という話は以前にも書いたと思います。引越しを機に突然、肩こりや腰痛が酷くなったというご相談を度々受けます。
お察しの良い方なら、お気づきですよね。そう、寝床が変わってしまったせいで、体調が崩れるケースは少なくないのです。
例えば、和室で就寝していた方がベッドで眠るようになると、「落ちないように」という暗示が発生し、無意識のうちに寝返りを制限してしまうのです。
「そんな馬鹿な」とお笑いになるかもしれませんが事実です。ベッドの使用を止める、転落防止ガードを設置する等で、すんなり解決する方が一定の割合で存在します。
上記は極端な例ですが、ベッドで眠ると程度の差こそあれ、落ちないようにしようという意識は働くのです。
他には、結婚した場合も、注意が必要です。
今まで、ひとりで気ままに眠っていた環境から、すぐ傍で伴侶が眠ることになります。
寝返りをうって、新婚生活も早々に伴侶の顔なり、お腹なりを殴りつけてしまっては目も当てられません。こちらも、寝返りが制限される暗示が生じやすい環境ですね。
4)育児中の親御様へ
さらに深刻な事態が出産です。
旦那様であれば、ついうっかり、顔やお腹を殴ってしまっても、ゴメンナサイで済むかもしれません。ところが、隣で眠っているのは、赤ちゃんです。うっかりでは許されません。
それだけに、「寝返りをうってはいけない」と発生する暗示もより強力なものになります。
せめて、赤ちゃんと反対側にはスペースを広く確保しておく等の配慮が欲しいところです。
赤ちゃんと、反対側に少し歳の離れたきょうだいがいる場合、お母さんを中心にして、川の字になるパターンが一般的ですね。これでは、左右どちらにも身体を動かすことができませんので殆ど苦行です。
とはいえ、幼い子供と赤ちゃんを並べるには、不安が残りますから難題です。
残念ですが、このケースでは、寝返りをうたないことを前提にするしかないように思います。
つまり、寝返りをうつことは諦めて、起きている間にストレッチなり、体操なりを念入りに行い、身体の緊張を和らげてあげましょう、という事です。
放置すると、日を負うごとにお母さんの身体はボロボロになっていきますので、くれぐれもお気をつけ下さい。
お父さんは「女性じゃなくて良かった」と他人事で済ませるのではなく、伴侶が危機に瀕している事を把握し、しっかり労わってあげてください。
寝落ちが如何に健康を損ない得る行為なのか、ご理解戴けましたでしょうか?「寝落ちするかも」という予兆があるなら、せめて寝返りをうてるスペースを確保しておくことを強くお奨めしておきます。
以下の記事は、当記事の補足です。ご一読戴けたら幸いです。
