【日記】 ストイック人間
8時起床。アラームは5時半に設定していたはずだが、睡眠欲に敗北。そういう日もあるよね。
9時から通信課程大学のオンライン授業があった。授業は9時から18時まで、一日中行われる。この大学は人間の集中力というものを研究し忘れている可能性がある。一日中授業を受けるなんて所業、一体誰ができようか。
刹那、かつての学生時代を思い出した。そういえば10代の頃には、週に5日は一日中授業を受けていたことを思い出した。朝7時くらいには眠い目を擦りながら朝ごはんを食べる。そして8時ごろには登校して、クラスメイトと互いに生存確認を行う。9時ごろには1限目が始まって、自分達以上に眠たいであろう教師が、全くそんな様子を見せずに授業を行う。僕は数学が大の苦手だったので、1限目が数学の日は憂鬱だった。そして授業の時間割は毎曜日大体固定されていて、木曜日は数学に毒されていることが多いイメージだった。中高ともに。
そうして午前中に脳を徹底的に虐めたあと、13時ごろに昼休憩がある。昼休憩といっても精々1時間くらいしかない。そんな短い時間では、疲れた脳を原状回復させることはできない。もっとスペインやラテン系の国のように、シエスタを導入するべきである。そうすれば学校で合法的に眠るという、誰もが一度は夢見たことを日常的に行うことができる。これを見た、教育委員会で権力ありそうな方々は是非上層部に提言していただきたい。
満腹中枢を刺激した後、午後からも授業は再開される。ランチ直後の5限目なんかはもはや哲学である。自分との戦いである。眠りたい、でも眠ってはいけない。眠ると授業についていけない。先生に怒られる。間抜けな寝顔を隣のあの子に見せる訳にはいかない。ナドナド色んな自己内省が行われる。理性と本能の狭間の中で過ごす数十分は、誰にとっても長く苦しい。これをほとんど毎日潜り抜けるのは決して簡単ではない。もはや修行僧ではないだろうか。
こうして長い1日が終わる。見慣れた担任の顔と声を合図にして、全員が離散する。部活に行く者、バイトに行く者、直帰する者、遊ぶ者。みんながそれぞれの過ごし方で1日を締めくくる。これを僕たちは何年も行う。これは本当に凄いことだったのだと今振り返ると感じる。
しかし、大人になるとつい忘れてしまう。自分達はここまでストイックに生きてきたことを。だからもっと皆誇っていいと思う。あの日々を生き抜いたことに。
