一生もの、と思っていたもの
新婚旅行でハワイに行ったとき、
ひとつ、ブランドもののバッグを買った。
当時の私には少し背伸びした買い物で、
せっかくだし、「一生ものにしよう」と思って選んだ。
あの頃は、そういうものを持つことに、
ちょっと憧れていた気もする。
しばらくはウキウキしながら使っていたけれど、
10年くらい経った頃から、生活も変わって、だんだん出番が減っていった。
重くて、なんとなく似合ってない気がして、手に取らなくなった。
気づけばクローゼットの奥にしまったまま。
結局、引っ越しのときに手放した。
あんなに「一生もの」だと思っていたのにな、と思いながら。
そのとき一緒に買ったシルバーのバングルは、
今でも夏になると手に取ることが多い。
これもいつかは飽きるのかもしれないけれど。
一生ものって、あとからそう呼ばれるものなのかもしれない。
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