もう一度、好きになる
シーズン2(2年前に離婚した2番目の旦那さま)と、5日間くらい一緒に過ごした。
不思議なくらい、心地よかった。
結婚していた頃も一緒に暮らしていたのに、あの頃とは全然違う。
あの頃の私は、いつも少し力が入っていた。
自分のことは自分でできる。
一人でも生きていける。
別に、私の方が好きなわけじゃない。
そんな顔をしていたように思う。
本当はそうじゃなかったのかもしれない。
弱いところを見せたくなかったし、
誰かを必要としている自分を認めるのが、少し怖かった。
だから、シーズン2が何か言えば反発した。
彼と向かい合っているというより、
踏ん張って、対峙していた。
今は、そのトゲが全部抜けてしまったような感じがする。
「好きだよ」と言える。
帰ってしまえば、
もう会いたいと思う。
人と一緒にいる時だって、
「私、シーズン2のこと好きなんだけど」
と言っても、もう恥ずかしくない。
この間、本人に聞いてみた。
「私が人前で、シーズン2のこと好きって言っても恥ずかしくない?」
すると、
「そんなこと今まで言われたことないから、どんな感じかわからん」
みたいなことを言っていた。
そうか。
私は今まで、
「この人が私を好き」
という場所にずっと立っていたんだ。
自分の方が好かれていて、
私はそれほどでもない。
そんなふうに見せていた。
でも今は違う。
私もこの人が好きだと、ちゃんと言える。
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昔のことも、いろいろ話した。
私たちが一緒になった頃は、
決してきれいな始まり方ではなかった。
いろんな人の気持ちがあって、
家族がいて、
私自身も、その中に自分がいることに苦しさを感じることがあった。
それで私は、身を引くように離婚した。
彼には彼の家があり、
私には私の家があった。
離婚して、もう2年くらいになる。
あの時はあれで、
離れる時期だったのだと思う。
そして今になって、
もしかすると、
また一緒にいる時期が来たのかもしれない、
と思う。
⸻
ずっと昔の、ある出来事のことも話した。
彼の元奥さんと私が電話で話したことがある。
彼の格好悪いところも、
逃げてしまうところも、
私のことを悪く言っていたことも聞いた。
私は、それに言い返さなかった。
「はい」
と聞いていた。
そして最後に、
「でも、好きになりました」
と言った。
その話を、ずっと後になってシーズン2にした。
すると彼は、
「あれに救われた」
というようなことを言った。
そして、あの時に、
この人を守ろう、
と思ったらしい。
私はそんなことを知らなかった。
人を好きになるきっかけって、
案外、格好いい瞬間ではないのかもしれない。
その人の弱さも、
ずるさも、
情けなさも見えてしまった時。
それでもなぜか、
「それでも私は、この人が好きなんだ」
と思った時なのかもしれない。
⸻
この5日間、
私たちはそんな昔話をしながら過ごした。
何か特別なことをしたわけではない。
ご飯を食べたり、
話したり、
それぞれのことをしたり。
ただ一緒にいる。
それが、とても穏やかだった。
結婚していた時にはできなかったことが、
離婚した今になってできている。
不思議だ。
シーズン2は今日、自分の家に帰った。
さっきまで一緒にいたのに、
もう会いたい。
また結婚することもあるかもしれないね、と二人で話している。
彼は、この家を自分の住まいにもしたいと言う。
家のお金も半分出して、
ここで一緒に暮らしたい、と。
それが本当にどうなるのかは、
まだわからない。
急がなくてもいいと思っている。
5日を10日にして、
10日をもっと長くして。
楽しい日だけじゃなく、
疲れた日も、
機嫌の悪い日も、
何も話したくない日も一緒に過ごしてみればいい。
その先に結婚があるなら、
それでいい。
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離婚したことを、
失敗だったとは思わない。
むしろ一度離れたから、
見えるようになったことがたくさんある。
そして私自身も変わった。
昔の私は、
愛されていることを確かめることで、
自分を守っていたのかもしれない。
今は、
私が好きだから、好き。
それでいい。
誰かを必要とすることも、
会いたいと言うことも、
守ってもらうことも、
そんなに怖くなくなった。
一人で生きられることを証明するために、
ずっと力を入れていなくてもいい。
離婚して過ごした2年間は、
遠回りだったのだろうか。
今は、そうは思わない。
夫婦だった頃には作れなかった関係に、
二人がたどり着くための時間だったのかもしれない。
もう一度、
同じ人を好きになる。
というより、
今の私が、
今の彼を、
新しく好きになっている。
そんな感じがしている。
