【はじめてのnote】医者の妻、はじめました。
「え、お医者さんと結婚したの?いいね!もう働かなくていいんじゃない?」
当時23歳で結婚と出産が同時に決まったとき、友人からよく言われた言葉。悪気はまったくない。むしろ祝福の言葉として。でも私は毎回、愛想笑いをしながら心の中でつぶやいていた。
(いや、働かなくていいどころか、夫がいない分ワンオペなんですけど……)
夫は小児科医。残業、当直、緊急呼び出し、勉強会。結婚した瞬間から、私の「新婚生活」は思い描いていたものとはだいぶ違う形でスタートした。世間が想像する「医者の妻」は、優雅にランチをして、お金の心配をせず暮らす人らしい。実際の私はというと、ワンオペで洗濯物をたたみながら、LINEで「今日何時に帰れそう?」と聞く日々だった。
23歳。同世代の友人たちがまだ恋愛や仕事に忙しくしている中、私は気づけば「先生の奥さん」という肩書きを背負っていた。
