#30 心の傷も目に見えたらいいのにね
適応障害や不安障害。
そしてうつ病。
これまで目に見えない病気の辛さを沢山味わってきました。
そのたびに、「けがと同じように、心の傷も目に見えたらいいのに」
そう思ってきました。
そして今でもずっと思い続けています。
精神疾患は理解されにくい理由
骨折している人に「甘え」だとは誰も言わない。
熱がある人に「外に出てみたら?」とは誰も言わない。
身体の病気やけがには、目に見えたり数値で示せたりするものが多い。
これが精神疾患にはない。
心の痛みはレントゲンには映らない。
数値化もできない。
そして私はなんとなく思っていたことがあります。
それは
「誰しもがストレスを抱えている」
「誰でも多少の気分の落ち込みは経験している」
これが無理解の後押しをしているんじゃないかと。
日本人によくある、
【みんな苦しい中頑張ってるんだからあなたも頑張りなさい】
あの精神。
みんな辛いけど頑張ってるんだよ
この言葉を言われた経験のある方は多いんじゃないでしょうか。
本来、人の辛さや苦しみは比べられない。
多分皆、労わってほしい。
頑張ってるねって褒められたい。
だから「心の病気で休める人が羨ましい」
昔知り合いに
「私も病院いったら何かしらの診断つくと思うんだよね~」
って軽く言われたのが辛かった。
【みんな辛いんだよ。あなただけじゃない】
この言葉がどれだけ精神疾患と闘っている人を追い込むか、
私は知っています。
今までの傷が目に見えたらいいのに

本当はこのくらい傷を負っています。
これを全部隠して必死で生きている。
もしこの傷が本当に目に見えていたら、
「甘えるな」ではなく
「そんなに傷ついていたんだね」と言ってもらえるのかな。
はたまた傷を負ったもの同士で、マウント合戦が始まってしまうのかな。
目に見えないからこそ想像したい
「心の傷も目に見えたらいいのに」ずっとそう思ってきました。
でも、本当にすべての傷が見える世界になったら、それはそれで苦しいのかもしれません。
「あの人より私の方が傷が深い」
「その程度ならまだ大丈夫」
そんなふうに、今度は傷の大きさを比べるようになるのかもしれない。
結局、人の辛さを完全に理解することなんてできないんだと思います。
同じうつ病でも症状は違う。
同じ出来事を経験しても、感じ方は違う。
だからこそ、分からないものを「大したことない」と決めつけないこと。
目の前の人が「辛い」と言ったなら、
「私には見えていないだけで、この人の心には大きな傷があるのかもしれない」
そう想像することはできる。
私自身も、誰かの痛みをすべて理解できるわけではありません。
もしかしたら知らないうちに、
誰かの「見えない傷」を軽く扱ってしまったこともあるかもしれない。
だから私は、
「みんな辛いんだから」ではなく、
「あなたは辛いんだね」と言える人でいたい。
辛さは比べられない。
傷の大きさを証明する必要もない。
目に見えなくても、
数値に表れなくても、
その人が感じている痛みは、ちゃんとそこにある。
心の傷を可視化することはできない。
でも、その傷があるかもしれないと想像することはできる。
それだけでも、
少し優しい世界になるんじゃないかなと思っています。
終わりに
もし今、目には見えない痛みを抱えながら生きている人がいたら、
誰かと比べて、
「これくらいで辛いなんて言っちゃいけない」
と思わなくていい。
あなたが辛いと感じているなら、
その痛みはちゃんとそこにあります。
そして身近な誰かが「辛い」と言ったとき。
すべてを理解できなくてもいいから、
「この人には、私には見えていない傷があるのかもしれない」
そんなふうに想像できたらいいなと思います。
目に見えない傷にも、優しさが届く世界になりますように。
最後まで読んでくださりありがとうございました😊
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