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神経を取った歯の寿命は短い?長持ちさせるために大切なこと

目次

  1. はじめに

  2. 神経を取るとはどういうこと?

  3. 神経を取った歯は寿命が短くなる?

  4. なぜ割れやすくなるの?

  5. 神経を取った歯に起こりやすいトラブル

  6. 被せ物はなぜ必要なの?

  7. 神経を取った歯を長持ちさせる方法

  8. 院長として診療で感じること

  9. まとめ

  10. FAQ


はじめに

「神経を取ったから、もう痛くならないですよね?」

診療中によくいただく質問です。

確かに神経を取った歯は、冷たいものがしみたり、虫歯による痛みを感じたりしにくくなります。

しかし、それは決して「無敵の歯」になったわけではありません。

むしろ神経を取った歯は、健康な歯よりも注意が必要になることがあります。

今回は、神経を取った歯の寿命や長持ちさせる方法について、歯科医師の視点からわかりやすく解説します。


神経を取るとはどういうこと?

歯の中には「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経や血管が入っています。

虫歯が深く進行したり、強い痛みが出たりした場合には、この神経を取り除く治療を行うことがあります。

これを根管治療といいます。

神経を取ることで痛みの原因を取り除き、歯を残せる可能性が高まります。

つまり、神経を取る治療は歯を守るための治療です。


神経を取った歯は寿命が短くなる?

残念ながら、一般的には健康な歯より寿命が短くなる傾向があります。

理由は単純ではありません。

神経を取ったことそのものというより、

・大きな虫歯だった
・歯を大きく削っている
・強度が低下している

といった背景があるためです。

神経を取る歯は、もともとダメージを受けているケースがほとんどです。


なぜ割れやすくなるの?

神経を取った歯は、木に例えると中が空洞になった枯れ木のような状態です。

噛む力は想像以上に大きく、奥歯では数十kg以上の力がかかることもあります。

歯を大きく削った状態でその力を受け続けると、

・ヒビが入る
・歯が欠ける
・歯根が割れる

といったトラブルが起きやすくなります。

特に歯根破折は注意が必要です。

生きている木は割れにくいですが、枯れ木は簡単に割れたり折れたりします。
歯も同じで、神経を取った枯れ木のような歯は割れやすいのです。

歯の根が割れてしまうと、抜歯が必要になることもあります。


神経を取った歯に起こりやすいトラブル

神経を取った歯では次のような問題が起こることがあります。

再感染(根尖性歯周炎)

根の中に細菌が入り込むことで、再び炎症が起こることがあります。

被せ物の隙間からの虫歯

痛みを感じにくいため、発見が遅れることがあります。

歯根破折

神経を取った歯で最も避けたいトラブルのひとつです。

被せ物の脱離

接着剤の劣化や噛み合わせの影響で外れることがあります。


被せ物はなぜ必要なの?

神経を取った歯では、被せ物によって歯全体を保護することが重要です。

被せ物には、

・噛む力を分散する
・歯の破折を防ぐ
・再感染リスクを下げる

という役割があります。

詰め物のほうが削る量が少なくて歯に優しいという考え方もありますが、個人的には詰め物が楔(くさび)となって、竹や木を割るように歯が縦割れしてしまったケースをしばしば目にするので、多少削ってでも神経を取った歯には被せ物をすることを強くお勧めしています。
(噛み合わせや部位により例外となる場合もあります)


神経を取った歯を長持ちさせる方法

定期的なメンテナンス

痛みがなくても確認が必要です。

毎日の清掃

被せ物の周囲から虫歯になることがあります。

噛み合わせの管理

食いしばりや歯ぎしりがある方は注意が必要です。

異常を放置しない

違和感や被せ物のぐらつきがあれば早めに受診しましょう。


院長として診療で感じること

神経を取った歯を失う原因として多いのは、

「痛くないから大丈夫」

という考え方です。

神経を取った歯は痛みを感じにくいため、問題が大きくなるまで気づかないことがあります。

逆に、定期的に管理できている方は長期間安定して使えていることも少なくありません。

神経を取った歯は弱い歯ではなく、守るべき歯です。

そのためには治療後の管理がとても重要だと感じています。


まとめ

根管治療は歯を残すための大切な治療です。

ただし、

・割れやすくなる
・再感染することがある
・痛みで気づきにくい

という特徴があります。

だからこそ、

・被せ物で保護する
・定期的にチェックする
・毎日の清掃を続ける

ことが大切です。

神経を取った歯を長持ちさせるためには、治療後の管理が欠かせません。


FAQ

Q. 神経を取った歯は何年もちますか?

状態によって大きく異なります。適切に管理できれば10年以上使えることも珍しくありません。

Q. 神経を取った歯は虫歯になりますか?

神経の有無に関わらず、虫歯にはなります。痛みが出にくいため注意が必要です。

Q. 被せ物をしなくても大丈夫ですか?

歯の状態によりますが、多くの場合は被せ物による保護が推奨されます。

Q. 神経を取った歯が痛くなったら?

再感染(根尖性歯周炎)や歯根破折などの可能性があります。早めの受診をおすすめします。

Q. 神経を取った歯の色が変わることはありますか?

あります。経年的に黒っぽく変色することがあります。


監修
なごみ歯科医院
院長 木屋椋大郎


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