見出し画像

突然の不安や動悸はなぜ起こる?パニック症状をやわらげる体と呼吸の整え方

「急に心臓がドキドキしてきて、このまま倒れるんじゃないかと思った」

「理由もないのに強い不安に襲われて、どうしていいか分からなくなる」

こうしたパニック症状は、
経験したことがない人には想像しにくいほど、強い恐怖を伴います。

そして一度起こると、
「また起きたらどうしよう」という不安が残り、
日常生活にも影響が出てしまうことがあります。

■ パニック症状は体の誤作動として起きている

まず知っておいてほしいのは、
パニック症状は“異常なもの”ではなく、
本来は体を守るための反応が強く出すぎている状態だということです。

人は危険を感じたとき、
自律神経のうち「交感神経(緊張モード)」が働きます。

すると、

・心拍数が上がる
・呼吸が速くなる
・体が緊張する

といった変化が起こります。

これは本来、危険から身を守るために必要な反応です。

ただしパニック症状の場合、
実際には危険がない状況でも、このスイッチが入ってしまいます。

その結果、体は「危険だ」と感じているのに、
頭では「何も起きていない」と分かっている

このズレが、強い不安や恐怖として現れてしまいます。

では、なぜ何のきっかけもないのに起こるのでしょうか。

その背景には、
体に溜まった緊張やストレスが関係していることが多くあります。

日々の生活の中で、

我慢していること
気を張り続けている状態
考えすぎてしまう習慣

こうしたものが積み重なると、
体はずっと軽い緊張状態を保ったままになります。

そしてあるタイミングで、
その緊張が限界を超えると、

一気に反応が強く出てしまうことがあります。

これが、突然のパニックとして感じられます。

私は心理療法家ですから、心の問題、トラウマからも
パニックについては述べることが出来ます。

ただ、ここでは気功師としての見解から見てみましょう。

気功の考え方では、この状態は
気(エネルギー)が上に上がりすぎている状態と捉えます。

本来、エネルギーは体の中をバランスよく巡っていますが、
不安や緊張が続くと、

胸や頭のあたりに気が集まりすぎてしまいます。

すると、

胸が苦しい
呼吸が浅くなる
不安が強くなる

といった状態が起こりやすくなります。

■ パニック症状をやわらげるシンプルな整え方

大切なのは、「症状を止めよう」とすることではなく、
体の状態を少しずつ落ち着かせていくことです。

① 呼吸は「吐くこと」を意識する

不安が強くなると、呼吸は自然と浅く速くなります。

このときは、無理に深く吸おうとするのではなく、
ゆっくり長く吐くことを意識してみてください。

たとえば、

「ふーっ」と細く長く息を吐く
少しだけ長めに吐くことを繰り返す

それだけでも、体は少しずつ落ち着いていきます。


② 足の裏に意識を向ける

不安が強いときほど、意識は頭や胸に集中しがちです。

そこで、意識を足の裏に移してみてください。

・足が床についている感覚
・重さが下にかかっている感覚

に意識を向けるだけでも、
上に上がっていた緊張が少しずつ下へ降りてきます。


③ 「大丈夫」と体に教える

パニックの最中は、体は本気で「危険だ」と感じています。

だからこそ、無理に抑え込むのではなく、

「今は安全だよ」

と、心の中で優しく声をかけてみてください。

シンプルですが、この安心感が
体の緊張をゆるめるきっかけになります。


■ 「また起きるかも」という不安との向き合い方

パニック症状でつらいのは、
発作そのものだけではありません。

「また起きたらどうしよう」

という予期不安が、
日常を縛ってしまうことがあります。

ただ、ここで大切なのは、
「起きても大丈夫」と少しずつ体に覚えさせていくことです。

パニックは、必ずピークを越えて落ち着いていきます。

その経験を少しずつ積み重ねることで、
体の反応も変わっていきます。

心をどうにかしようとすると、
かえってうまくいかないことがあります。

そんなときは、まず体から整えていくこと。

呼吸や感覚に少し意識を向けるだけでも、
体はゆっくりと落ち着きを取り戻していきます。

そして体がゆるんでくると、
それに合わせて心の状態も少しずつ変わっていきます。

パニック症状は、とてもつらいものですが、
決して「壊れてしまった状態」ではありません。

体が過剰に反応しているだけで、
そのバランスは少しずつ整えていくことができます。

もし今つらい状態にあるとしても、
まずはひとつ、ゆっくり息を吐くところから始めてみてください。

それだけでも、体は少しずつ応えてくれます。


いいなと思ったら応援しよう!