マイクロノベル集「どこかから来た、はず」
マイクロノベルNo.2070
お前が●か。かわいいね。水滴、あめ玉、星……どうせかわいいだけで生きてきたんだろう。「うん。人間はみんな●が大好きだからね。世界中、いや宇宙中を連れ回して、今じゃこの世界の領主様さ。お前だって●が大好きだろう」●を重ねて、バウムクーヘン。
マイクロノベルNo.2071
この弱々しい集団はなんだろう。たった一つ石を投げただけで、簡単に蹴散らせる。小さな羽根で遠くまで逃げる。「それが鳥だよ。お前も食べただろう。美味かったか?」ああ、焼き鳥を。「では対価を払え」それ以来、ぼくはパンを買うたびに庭先にまいている。
マイクロノベルNo.2072
はじめまして。ねえ、この折り紙を覚えている? きみが折って、鳥居の下に捨てていった失敗作。これは鳥でしょ。ぼくはね、あれから折り紙を覚えたんだ。だから、きみにお返しがしたいんだ。きみが捨てたものが、ぼくをここまで連れてきたんだ。受け取って。
