第6回「どうぞ」と渡していたのは、私の主導権でした 言葉にしただけで、私はわたしに戻れた ー空気を読んで動くことと、自分を大事にすることの間で
こんばんは。
ライフコーチのなほです。
コーチングでは、ふとした気づきが人生を変えることがあります。
今回は私自身の体験をもとに、「空気を読んで動くこと」の裏側にある、
“主導権を自ら手放していた私”について書いてみます。
☕この連載について
日々、誰かの力になっているあなたへ。
この連載では、「話すこと」や「聴かれること」に宿るやさしい力を、水曜と日曜の週2回でお届けしています。
第6回の今回は、「自己犠牲に気づいたとき」のお話です。
空気を読みすぎて、つい我慢してしまう…
そんな自分に気づいたとき、あなたはどんなふうに向き合いますか?
空気を読んで、誰もやらない役を引き受けたとき
ある日、こんな場面がありました。
「どなたかやってくれる方はいませんか?」という問いかけに、誰も手を挙げない。
私は、「指名されたら…やろう」と心の中で決めていました。
そう決めた自分がいたのに、実際に指名されると、
「やっぱり…」というしんどさがわいてきました。
準備もしていない、気も進まない、
けれど「場の空気を壊したくない」気持ちが勝ってしまって、
私はその役を引き受けました。
そのとき私は、自分をどう扱っていたんだろう?
あとで振り返って思いました。
「私は、自分の本音を無視していたんだな」
「空気を壊さないために、自分を我慢させていたんだな」
そう、これは自己犠牲だったんです。
“疲れる”というよりも、“自分をないがしろにしていた”という感覚でした。
私にとって「主導権」ってなんだろう?
コーチとの対話で気づいたのは、
この自己犠牲の背景に「主導権」があったということです。
「主導権って、私が私であるために必要なものなんだ」
「それを、私は自分の意志で“どうぞ”って渡していた」
とても切ない気づきでした。
奪われたんじゃなくて、自分で預けていた。
しかも、それがどれほど大事なものかを知らないまま。
私の主導権は、胸の奥にある“カギ”のかたちをしていました
コーチに問われて、私はこう答えました。
主導権は胸にある
白くて、ラグビーボールくらいの大きさの“カギ”
古い扉を開けるような形
私にとってとても大事で、重みのあるもの
でもその大切なカギを、私は場の空気を優先するために
「どうぞ」と人に渡してしまっていたのです。
渡していたんじゃない。預けていたんだ
対話の中で気づいたのは、
カギは“消えた”のではなくて、“預けていた”ということ。
そして今は、それがちゃんと私の手元に戻ってきているということ。
この気づきに、ほっとした気持ちがしました。
私だけががんばらなくてもいい。
空気を守っているのは、きっと私だけじゃない
「私が断ったら空気が壊れる」
「私がやらなきゃ」
そう思っていたけれど、もしかしたら…
他の人も、場の調和を大事にしているかもしれない
そう気づいた瞬間、
背負っていた責任が少し軽くなった気がしました。
私にとって「カギを胸にしまう」とはどういうことか
それは、
断ること
気が進まないと感じた自分を信じること
空気よりも、自分の感覚を優先すること
でも…
これ、できるかな…?
そう思って、ちょっと不安になりました。
今まで「空気を読む」ことに慣れてきた私にとって、
断ることはすごく勇気がいることだからです。
それでも、私はカギをしまっておきたい
だってそれは、「私が私であるために」必要なものだから。
人に預けるのではなく、自分で大切に守りたい。
必要なときに、自分で使えるようにしておきたい。
偶然にも同じような場面がその後めぐってきました。大勢の場で発言してくれる人を募る場です。
またしても、指されました!
私は私の主導権をちゃんと握って、「発言したい」と思う私がいることを確認して、発言することが出来ました。
同じ行動でも、そこに至るまでの思考も感覚もまるで違っていました。
自己犠牲ではない、私の選んだ行動でした。
次回の予定
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🍃よかったら、コメントで教えてください
あなたが「本当は断りたかったけど断れなかった経験」や、
「自分の主導権を預けていた」と感じた場面があれば、
そっと教えてもらえたらうれしいです。
逆に、「自分を大切にできたな」と感じた瞬間も、ぜひ教えてください。
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