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お正月の私、ちょっとだけ優しかった


人って、機嫌ひとつで、目の前の景色が変わる。

そしてその景色は、思っているより周りに伝わる。


読みながら、「ああ、ほんとそうだな」って、妙に腑に落ちました。

『運転者』を読んでから、ずっと頭の片隅に残っていることがあった…。

それで私は、かなり意識するようになりました。

「できる範囲で、上機嫌でいよう」って。


でも、
読書後の私が伝えたい「上機嫌」って、
にこにこし続けることじゃないんですよね。

テンション高く盛り上げるとか、明るい人を演じるとか。

そういうのは、私には
さすがに無理がある。


ネガティブなんで…。



今年のお正月、親や親戚、兄妹と過ごしてみてどうだったかというと。

気づいたら私は、前よりもそばで寄り添えていました。

きっと大きな変化はなかったし、

大げさなことは何もしていません。

ただ、さり気ない優しさを、素直に渡せたと自分のできたことを、みつめています。


「寒くない?」って聞く。

「そうなんだ」って言う。

世話をやきすぎない。

話を最後まで聞く。

わざわざ、いい人になるわけでもない。


そういう小さなことが、前より自然にできた気がしました。


その中で、忘れられない場面があります。


「寒くない?ホッカイロあるよ」


夜空の帰り道、私はそう言って、そっと差し出しました。

励ます言葉をカッコよく渡せたわけではないし、元気づけようとしたわけでもない。

ただ、「温かい」を渡したかっただけ。


前の私なら、たぶん気を遣いすぎて、会話が途切れないよう質問したり、
なんか励まそうと言葉を繰り出したりしただろうと思います。

「何か話さなきゃ」

「場を盛り上げなきゃ」って。


でも今年は違いました。


上機嫌って、
テンション上げて、
にこにこすることじゃなくて、

こういう行動や、そっとした一言が自然に出る状態のことなんだなって思ったんです。


もちろん、上機嫌になれない時もあります。

疲れてる時間帯もあるし、余裕がないバタバタした場面もある。

そんな時にまで「明るくいなきゃ」ってやると、余計しんどいし
気分的にも「それ無理」って最初から敬遠する。


それでも、思ったんです。


上機嫌になれない時も

それでも、「あたたかさを渡す」は、できることがある。


完璧に明るくなくてもいい。

元気なふりをしなくてもいい。

ただ、冷たい夜に、少しだけ優しいを分けられたら、よくできたと思ったのです。




お正月の私は、ちょっとだけ優しかった。たぶん、読書の効果があったのだ。

一人、それの喜びをかみしめてニヤリとしている。


幸せ自己満足、
ハッピーアワーです。




『運転者』を読んでから、ずっと頭の片隅に残っていることがあった…。

それが上機嫌でいること。

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