「大丈夫」の裏の小さな助けてサイン
Saka.先生 のメンバーシップ 【 Saka.の教室 】
投稿企画 「 思い出を探す旅に出よう! 〜 新年度ver.〜 」
こちらの投稿企画に参加させていただきます!
Saka. 先生、思い出を振り返られる投稿企画をありがとうございます。
6月の梅雨がはじまり、紫陽花をぼんやり眺める、ある日の今日。
京都での生活が始まったのは、ちょうど6月だった思い出した。
あの日も、今日のように雲が空を覆っていて、
庭では雨をたっぷりと吸い込んだようなモミジの葉、
ヤマボウシの葉は自分の重みで、枝をしならせていました。
新しい家の窓から眺める景色は、
「これから、どんな世界が始まるのだろう」
と胸の奥に不安と期待があったのを、今でもはっきりと思い出せます。
ふと振り返った5月の出来事は
結婚記念日や子供の授業参観という穏やかな日常の中に、
ひとつの出来事が心に深く残っていました。
それは、母が買い物帰りに転倒し、救急車で運ばれたという知らせ。
すぐに駆けつけられない距離にいるからこそ、
「 なにかしてあげたかった 」
そんな思いがよぎりました。
父からLINEで「 脳には異常なし 」と連絡があり、
ホッとする反面、かといって何もしていないんだけどね。
母は、3日後には保険証をみせにバスとタクシーで病院へ行ったと連絡が来ました。
「 元気そうで、よかったね、大丈夫そうで何より 」
私の本音は
「 近くにいれば手伝えたのに… 」という無力感に包まれました。
母はいつも通り、「 大丈夫 」と言います。
でもその言葉の奥にある、“ 助けてほしい気持ちを 隠すやさしさ ”にも、
きっとあるのだろうと
気づいてしまう自分がいました。
人は、「 してあげられなかった 」経験に小さな後悔を抱くもの。
でもその後悔は、誰かを思う気持ちの証でもあります。
5月が終わり、もう6月で梅雨が始まり、紫陽花がきれい。
そんな感情を見つめながら、
私はまたひとつ、優しさの形を学んだ気がします。
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