【連載④・最終回】いつ降りれるか、だけ教えてほしい
見通しを仕組みにする ―― 確実性を、証拠で示す方法
連載の、最後のピースです
この採用連載で、順を追って書いてきました。
第1回で、私の会社が40日乗船20日休暇に踏み切り、20代3名を採れた実話を。第2回で、「休暇の確実性が1位」は一度裏切られた船員の声であり、その正体は確約ではなく見通しへの渇望だと。第3回で、中小が狙うべきは第二新卒であり、彼らに刺さるのは「確実性を証拠で示すこと」と「やり直せる場であること」だと書きました。
最終回のこの記事は、その「確実性を、証拠で示す」を、実際にどうやるかです。そして、第1回で私が触れた「船員に何度も言われ、応えられなかった言葉」に、ここで応えます。
「確約できないから黙る」が、最悪である理由
下船日を確約できないとき、多くの船主は黙ります。確定するまで言わない。誠実に見えて、これが最悪です。
沈黙は「情報がない」ではなく「悪い情報だ」と受け取られるからです。人は分からないとき、悪いほうに想像する。「何も言わないということは、相当延びるんだろう」と。その疑心暗鬼こそが、船員の言う「また騙された」の正体です。
確約と沈黙の間には、広大な中間地帯があります。多くの船主は、この中間を飛ばして、白(確約)か黒(沈黙)かで考えている。
船員が求めているのは、その間の灰色の情報です。
この記事で書くこと(有料記事)
「見通しを渡す」「正直に開示する」——言うのは簡単です。でも実際にやろうとすると、船主は2つの壁にぶつかります。
壁1:どう伝えれば、確約にならず、かつ見通しになるのか。
壁2:正直に開示したら、かえって人が来なくなるのではないか。
この2つの壁の越え方と、それを「気合い」ではなく「仕組み」にする方法を書きます。
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