デザイナー歴25年の私が、20代の自分に伝えたい5つのこと
はじめに:今、振り返る「20代の自分」へ
今年48歳になります。
新卒で印刷会社に入り、気づけばデザイナーとして25年。
会社勤めに区切りをつけ、今年の夏から個人事業主として再出発します。
今、ようやく「自分のペースで、自分の責任で生きていく」ことを選べるようになった気がしています。
そんな今だからこそ、ふと、あの頃の自分に伝えたくなることがあります。
25年前の、何もわからず、でもがむしゃらだった20代の自分へ。
そして、今まさに社会人生活の真っ只中にいる誰かの参考になればうれしいです。
①「スキル」よりも、「誰と働くか」が大事
20代の頃は、何よりも“スキル”を身につけなきゃと必死でした。
もちろん、技術を磨くことは大切です。だけど今振り返ると、それ以上に大切だったのは「人」でした。
どんなにいい仕事でも、人間関係がうまくいかなければ、心はすり減っていきます。
逆に、自分を信じてくれる上司や、支えてくれる仲間がいれば、どんなに大変でも前に進めます。
私がいま「出戻り」した会社で14年も続けられたのは、人に恵まれたから。
どんな会社かよりも、どんな人と働くか。若い頃の自分に、まずそれを伝えたいです。
②「完璧」よりも「まずやってみる」が強い
あの頃の私は、とにかく慎重で、準備万端じゃないと動けませんでした。
でも、今ならわかります。やってみないと、わからないことだらけだと。
完璧を目指すよりも、まず動いてみる。
失敗したら、そのとき考えればいい。
実際、私の転職も出戻りも、そうやって「まず動いた」結果でした。
“準備不足”でもいい。“失敗”してもいい。
「行動する力」が、自分を成長させてくれます。
③「辞める=悪」じゃない。環境は変えていい
ひとつの会社に長く勤めることは素晴らしいことだと思います。
でも、「辞めること」に罪悪感を持ちすぎていた20代の自分には、こう言ってあげたいです。
「辞めることは、悪いことじゃないよ」って。
私も印刷会社を一度辞めて広告代理店へ行き、また印刷会社に戻りました。
結果的に、自分をいちばん必要としてくれる場所に出会えたと思っています。
会社を変える、環境を変える、働き方を変える。
その選択をしてもいい。あなたの人生なんだから。
④「好きなこと」は、ずっと味方でいてくれる
小学生の頃、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と『グーニーズ』に夢中でした。
登場する少年たちが履いていたのが、ナイキのスニーカー。
それを見た私は、「いつか自分も、あんな風になりたい」と思ったんです。
それからずっとナイキが好きで、今でもスニーカーや腕時計を見るとワクワクします。
忙しくて疲れてる日でも、“好きなもの”があるだけで、ちょっと気持ちが上がるんですよね。
好きなものは、自分らしさの原点。
流行や効率じゃなく、「自分がいいと思うもの」を信じること。それが、デザインにも生きています。
⑤「自分を大事にすること」を、もっと早く知りたかった
がむしゃらに働いていた20代。
あの頃の私は、無理もたくさんしていたし、正直、体力勝負な日々だったと思います。
でも不思議と、「辛い」よりも「楽しかった」記憶の方が多いんです。
無理をしながらも得た経験、人との出会い、やり切った達成感。
そのすべてが、今の自分の“土台”になっていると感じます。
ただ、今振り返ると「もう少し、自分の体や心を気遣っていればよかった」とも思います。
忙しさに流されて、自分を後回しにしてしまうことも多かったからです。
自分のことを大事にする力。
これは年齢を重ねてからの方が、より必要になるスキルかもしれません。
休むこと、頼ること、断ること。
どれも「弱さ」じゃなく、「自分を守る手段」だと、もっと早く気づいてほしかったです。
おわりに:誰かの人生と「すれ違う」ように
人生は、「選んだこと」と「選ばなかったこと」の積み重ね。
そして、いつからでも「やり直すこと」「変えること」はできます。
もうすぐ私は個人事業主として新しいスタートを切ります。
20代の自分には想像もつかなかった道だけど、不思議と“今が一番、楽しみ”です。
今、20代を生きているあなたへ。
焦らなくて大丈夫。迷っても大丈夫。
「あなたのままで、大丈夫」です。
