「一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ。」(川端康成)
朝起きて、子ども達とテレビ番組をボーッと観ていたら、こんなパワーワードが目に飛び込んできた。
「一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ」(川端康成)
言わずと知れたノーベル文学賞作家、川端康成の言葉だ。
どんなに起きたてで、ボケボケの私の心にも、驚くほど新鮮な潤いを与えてくれ、お陰でシャッキリと目が覚めた。
これが世界的文豪の文章力か!!
一瞬のうちに人の心を掴み、そして離さない。
そして、川端康成、何というロマンチストなのだ!!
だからこそ、「伊豆の踊り子」とか「雪国」とか、瑞々しい純文学が書けたのだろう。
そして、この言葉をさらりと述べるようになるまでに、一体どれほどの苦労と努力があったのだろう。
川端康成は15歳で肉親を亡くし、天涯孤独となった苦労人だそう。
たとえ世界的に有名になったとしても、大切なのは「一人の心を幸せにすることができたか。」
その視点を忘れずに持ち続けておられたのが素晴らしい。
自分の場合はどうだろう。
今までの人生の中で、一人でも誰かを幸せにすることが出来ただろうか。
決してうわべだけでなく、本当の意味で、人を幸せにすることが出来ただろうか。
そう考えると、自信がなくなってくる。
家族はどうだろう?
友人はどうだろう?
もしかしたら迷惑ばかりかけて、幸せにしてもらっているのは私の方かもしれない。
みんな、ごめんなさい。
そして、本当にありがとう。
それから、誰かを幸せにする事を、自分の幸福だと思えていただろうか。
人は無意識のうちに、自分の幸せのために生きてしまいがちだ。
子育てで言えば、基本的には自分の事よりも子どものお世話をする事が優先になる。
それでも時々、自由な時間がない……とママも悩んだりする。
母親の無償の愛って、ものすごく大変で、ものすごくありがたい事だったんだな。
と、母になった今頃気づく私であります。
今の私には、川端先生の言葉を、声に大にしていう資格はない。
でも、一歩一歩、理想に向かって自分が歩み続ける事は出来ると思う。
ということで、今日も、目の前にいる1人を幸福にしていきたいと思います。
まずは夏休みで家中駆け回っている我が子から。
時々、「ママのところに生まれられて良かったよ〜」なんて最高に可愛いことを言ってくれる我が子。
与えられているのは、ママの方だね。
不器用かもしれないけど、ママもキミを、精一杯幸せにしていきたいと思います。
今日も、明日も、そしてこれからもずっと、よろしくね。
