深夜のゴキブリ騒動〜ヤツに情けは必要か?
真夜中。
午前1時を回ったあたりで、そろそろ今日の作業を終えようとPCを閉じました。
ライター業あるあるの時間です。
やっと寝れるぞ!
と席を立ち、寝室に向かおうとした、その瞬間。
カサ。
という音。
ん?
と思って振り返ると……。
いたのです、ヤツが。
「G」こと、ゴキブリです!!
ウソでしょー!!
こんな時間に!!
しかもみんな寝てしまっている!!
辺りは私とGだけ……!!
どうしよう〜!!
と、とりあえず殺虫剤らしきものを探してみたのですが。
ゴキジェットが……ない!!
なんでこんな時に限って……。
仕方ないので、主人を叩き起こしました。
こちらの武器はホウキとキッチンハイターのみ。
申し訳ないけど主人にホウキを持っていただき、キッチンハイターをかけようとスタンバイする私。
だが、しかし!
「G」は強かった!!
何という素早さか、叩きのめしたホウキを擦り抜け、寝室の中まで侵入してしまったのです!
しかも、動きが早すぎて寝室のどこに潜伏しているか分からない……。
何でそうなるのだ!?
もはや半泣きになりながら、子ども達を叩き起こし、リビングのソファに移動させます。
真夜中の寝室は、「G」との死闘を繰り広げるリングと化しました……!
ところが悲しいかな、「G」の動きは予測不能で、ついにトドメを刺す事が出来ず。
結局、窓を開けて外に追いやることにしました。
必死の格闘の上、ヤツを取り逃したことに関して。
「明らかに部屋からは去ったので、よしとするか…!」
と思うと同時に、
「ヤツに情けは必要だったのか?」
と考え始めてしまいました。
というのも、いざ、
「ホウキで叩き潰そう!」
「キッチンハイターで溺死させよう!」
と狙っても、どうしてもトドメをさせないのは、
私が気後れしているから、という問題が多々あったように思うからです。
昔から、「一寸の虫にも五分の魂」ということわざがあります。
「どんな弱い者も思慮や意地を持っている」という意味です。
ゴキブリにだって意志があるかもしれない。
変に恨まれたらどうしよう。
とか小心者の私は思うのです。
それには最近、教育に良いからと勧められて、子どもと一緒に見ているアニメ日本昔話の影響も大いに関係しているかもしれません。
日本昔話「イワナの怪」
昔、毒を使って魚を捕っていた木こりたちのところに、不気味なお坊さんがやってきて、「必要以上に魚を殺すのはやめなさい」と諫めた。
実はそのお坊さんこそが、魚達の主である、イワナの化けた姿だった。
というお話。
この話を見た直後だったので、ゴキブリも恨むと祟りを起こすかも、と思ってしまったり。
それから、有名な「蜘蛛の糸」のお話も頭によぎりました。
芥川龍之介「蜘蛛の糸」
地獄に堕ちた大悪党のカンダタが、生前にたった一度だけ、「蜘蛛を踏みつけずに見逃した」という善行をしていたために、お釈迦さまが「蜘蛛の糸」を垂らし、救おうとされた、というお話。
(その後カンダタは、自分だけが助かりたい、という欲を出したために、蜘蛛の糸が切れ、再び地獄の底に落ちてしまうのですが……)
「私がGにトドメを刺さなかったのも、善行になるのだろうか?」と思ったりもするのです。
殺さずに生かしておこう、と思ったわけではなく、結果的に取り逃しただけなのですが。
かと言って、ジャイナ教徒のように、虫1匹をはじめ、全ての生きとし生けるものを殺生しないように生きるのも難しいです。
(ジャイナ教の方、いたらごめんなさい。)
人間だから生きていく以上、蚊を潰したり、牛肉・豚肉を食べたり、ある程度殺生をしてしまうものです。
それが生きるということですし、他の動物さん達のお恵みによって、私達は生きているわけです。
そうこうしている間に、考えがまとまりました。
全ての生き物に感謝することを忘れないと同時に、生きていく上で必要最低限の殺生なら許されるのかな。
というわけで、次回「G」を見つけた時は、外に出せるなら出すし、室内から出ずに子どもに危害を加えそうならゴキジェット!しようと思います。
今回の「G」は勝手に外に出てくれたということで、お互い変な遺恨を残さずに済んだかもしれません。笑
でも、たとえ虫だろうと動物だろうと人だろうと、恨み・恨まれ、日本昔話のように化けて出るところまでいきたくはないものです。
「蜘蛛の糸」のお釈迦様のように、ささやかな善行を覚えていて下さる尊い方もいるかもしれません。
でも、その善行・徳があったとしても、「自分だけ助かりたい」という「欲」を出したら地獄に真っ逆さまに堕ちていくんですよね。
人間関係でも、失敗して転落していく人の特徴に当てはまりそうです。
昔話ってバカに出来ない教訓がいっぱいです。
「G」の話から広がりに広がりましたが、虫1匹から、色んなパターンの説話を一瞬にして思い出せたことに感謝したいと思います!
とりとめもない話ですが、お読み下さりありがとうございました。
