50の言葉 #30 「リードマネジメント③水質管理の技術」
来年3月で50歳になる私。それまでに50の言葉をnoteに綴れるかチャレンジです。
今回は「リードマネジメント③水質管理の技術」をお伝えしていきます。
水槽の魚が元気がなかったらどうするか
水槽の中に泳いでる魚のうち、1匹がどうも元気がありません。みなさんならどうしますか?
水槽から取り出して、手当てしたり栄養を与えたりして様子を見ますよね。
しばらくして元気になったらまた水槽に戻します。2週間後、また元気が無くなっている・・・
これ、水槽を職場に、魚を働く人に例えています。水槽の中が汚れているから魚が元気がなくなるように、職場内に何らかの原因があるから働く人の元気がなくなるのです。
10年前と現在の「求められるリーダー像」比較
働く人の元気がなくなる原因の多くは人間関係です。特に、リーダーのマネジメントが大きいと考えられます。
10年前と比べてリーダーに求められる要素が大きく変化しています。
10年前に求められていたリーダー像と現在との比較をご紹介します。「前例を踏襲する」は10年前は58.8%が支持されていましたが、現在は15.1%まで減少しています。「部下に自分の模倣を求める」は62.4%→7.2%、「トップダウンで物事を進める」は77.2%→15.4%です。
一方、現在求められるリーダー像について、10年前と現在の比較です。「自ら何をすべきかを定義し遂行する」は10年前は16.5%しか求められていなかったのに現在は70.0%まで上昇。「時間内で効率的に終わらせる」は13.2%→75.9%。「コンプライアンスやモラルを重視する」9.6%→82.7%(1)と、10年前に求められていたリーダーとは明らかに変化していることが分かります。
リーダー側の擁護をすると、「5年前と比べて自分のリーダーシップに不安を覚えることが増えた」49.4%、「5年前と比べて自分が管轄する部やチームを自分一人のリーダーシップだけで牽引していくには限界があると感じることが増えた」55.5%(2)とあるように、管理職にとってマネジメントに不安を覚える人が多く、「管理職=罰ゲーム」とまことしやかに語られるようになって、管理職になりたくない若手が続出していると言われています。
「静かな退職」という言葉も出てきました。本当に退職するのではなく、出世を望まず、息を潜めて、最低限の仕事だけをする処世術です。
多様な働き方が認められ、キャリアチェンジのハードルも下がっている時代、マネジメントの難易度はますます上がっていくでしょう。
ある日突然管理職になってしまう
昇格試験を導入している自治体もありますが、中小規模自治体のほとんどは、本人が希望していないのに、ある日突然1枚の辞令で管理職になってしまいます。
サッカーは、どんな一流プレーヤーでも指導者になるためには資格を取り、経験を積んでステップアップしないとトップチームの指導はできません。メジャーリーグで活躍したあのイチローでも、高校で野球を教えるにはアマチュア指導者資格を取らなければなりません。馬の気持ちが分かる天才ジョッキー武豊でも、試験に合格しなければ調教師にはなれません。
指導する側になるには学習が必要なはずなのですが、私たちはなぜか準備も学びもなく突然管理職になってしまいます。運転免許を持っていないのに、いきなり一般道を運転するようなものです。実に危ない(笑)
最近は、管理職になりたくない若手が増えていることもあり、管理監督職になる前から「リーダーとは何か」「マネジメントとは何か」を研修に取り入れる自治体が増えているように感じます。
次回は、「リードマネジメントの技術④委任する技術」です。
(引用)
(1)株式会社ラーニングエージェンシー.組織・チームのあり方の変化に関する意識調査.2021.)
(2)堀尾志保.中原淳.リーダーシップ・シフト.日本能率協会マネジメントセンター.2024.280p.
