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その枯れっぷり、惚れてしまいました #426

毎日のように通る道にもかかわらず、咲いて初めて、
「あ、これ梔子くちなしの木だったんだ。」と思うことが多いです。
そのくらい甘く、まろやかに、それでいてまとわりつかない濃い香りが辺りに漂います。

この梔子、つぼみと香りのイメージが一致しません。
私は散歩をよくするのですが、通常、多くの花はつぼみを見ると、
「そろそろ咲くな♪」と待ち遠しさにワクワク。散歩してるのか花を追いかけているのか分からない時もあります。(笑)

ですが、梔子は例外。つぼみが目立ちません。保護色のように緑色をしています。側を通っても気付きにくく、花が開いて初めて気づきます。
待ち遠しくワクワクはありませんが、逆にサプライズです。

今年はそんな梔子の “ 咲いた後 ” が、なぜだかとても気になりました。
そう、見出し画像の右側の焦げ茶色のクシャクシャさんです。
見事に原形を保ち、枯れています。

“ 三大香木 ” と言われるほど、よい香りで人を惹きつけてますよね?
確か、儚げな美女として歌に歌われてましたよね?
「花は散るからこそ美しい…」、梔子は散らないんですか!?

書きながら、それはそもそも誰の言葉なのか? 急に気になり出しました。
記憶では、少女漫画の古典「キャンディ♡キャンディ」が出典です(笑)。しかし、それがソースのはずはない。
「世阿弥」らしいです。室町時代から語られてきた美意識なんですね。
(あ~ 勉強不足💦)

話は逸れました。
梔子は散らずに、形を残したまま枯れると改めて気づきました。
梅雨時の湿度を下げてくれるような白くてしなやかな花びら、
通り過ぎた人を振り返らせるほど魅力的な香り、
その香りから抱いていたイメージと大きく違う枯れっぷりに驚きました。

咲く前のつぼみも控え目、咲き終わった後も尾を引かず、咲いている時一点に集中しているかのような姿。なんとも男前だ。

花びらがバラバラと散らず、花ごとポトリと落ちる椿は、その姿を凛として美しいと評されます。
しかし、なかなかどうして、梔子の終わりも「潔い」。
その枯れっぷり、惚れてしまいました。


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