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subaruphoto2002
雪和尚
和尚にも修業がある。
修業にも流行がある。
今の流行は転生だ。
和尚は座禅を組み、雪に転生する。
和尚がわらわらと天から落ちてくる。
和尚は、地面につくまでに、悟らないといけない。
いや、これは和尚だけの話ではなく、人はみな、
天で生まれ地で溶けて死に至るまで、雪が空を旅するように
人生を旅するのだ。
雪は、なってみるとわかるが、まわりをみると、いろいろな
仲間が同時期に舞っている。途中で溶けてしまったりもする。
和尚は考える。空中で、舞っている間に。
最初は空を楽しむ、風に乗り、どこにでも飛んでいけそうな気がする。
しかし、着地点が見えてくると、死にざまというか、
そういうことにも思いをはせざるを得ない。
何度も雪になって舞い降り、そのうちに悟りを開く。
子供が滑り台を繰り返すようなものだ。
和尚は地面につくと、そのまま氷やつららになったり、
水になって川に流れたりもするし、今度は、砂や砂糖に
転生してみたりもする、らしい。
昨日の夜、雪女が教えてくれた話だ。
